男子も4強! 宿敵香港下し、ロンドンのリベンジ果たす

[ 2016年8月16日 05:30 ]

準決勝進出を決め、歓声に応える(左から)吉村、丹羽、水谷

リオデジャネイロ五輪卓球・男子団体準々決勝 日本3―1香港

(8月14日 リオ中央体育館)
 男子団体の日本は、香港に3―1で勝利し、初のメダルに王手をかけた。第1試合のシングルスで丹羽が惜敗したものの、第2試合は水谷がフルゲームの熱戦を3―2で制し、チームを勢いづけた。

 12年ロンドン五輪は準々決勝で香港に敗れてメダルに届かなかっただけに、「ロンドンのリベンジをリオで果たせたのがうれしいし、達成感を感じている」と胸を張った。

 進撃の裏に怒りの抗議があった。前日(13日)、1回戦で格下のポーランドに大苦戦し、3―2で何とか勝利。この日の準々決勝の試合開始時間は午後3時と発表されたものの、午前10時に変更と伝えられた。試合時間が5時間も違えば、準備やリカバリーなどに大きな影響が出る。倉嶋監督はトーナメントディレクターに「日本を負けさせる気か!」と猛抗議。結局、午後3時開始となり、「10時だったらこんなにいい試合をできたかどうか分からない」と振り返った。

 シングルスで銅メダルを獲得した水谷は、「日々、疲れを感じている」と話しており、4番手の吉村で試合を決めて次の水谷に回さなかったことは大きい。「ここでメダルを獲るために4年間、頑張ってきた。自分の限界を超えてでも、悔いを残したくない。ここで終わってもいいくらい、全身全霊でプレーしている」。エースの悲壮な覚悟が、チームを表彰台に導く。

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