タカマツ組 “格下”相手に苦戦も4強!「全て出し切る」

[ 2016年8月16日 05:30 ]

準決勝進出を決めてハイタッチをかわす高橋(左)松友組

リオデジャネイロ五輪バドミントン・女子ダブルス準々決勝

(8月15日 リオ中央体育館)
 ダブルスの準々決勝が行われ、女子は第1シードの高橋礼華(26)、松友美佐紀組(24、ともに日本ユニシス)が苦しみながらも4強入りを決め、メダルに王手をかけた。マレーシアペアを相手に第1ゲームを先取。第2ゲームで今大会初めてゲームを失ったが、第3ゲームを取り返し、世界ランク1位の貫禄を示した。準決勝は16日(日本時間同日午後10時30分)に行われる。

 勝利の瞬間、安どから自然と2人の表情は緩んだ。“格下”を相手に1―1に持ち込まれる苦戦を強いられながらも、五輪での初メダルに王手をかけた。高橋は「勝っても負けても最後の(第3ゲームは)セットだと思って。しっかり自分たちのプレーを出して終わらないと損だと思っていた」と、振り返った。

 予想以上の相手のパフォーマンスにてこずった。第1ゲームは順調に得点を重ね21―16。しかし、第2ゲームに入ると一変。相手の試合運びに押され、スマッシュが連続してアウトになるなどミスが目立った。過去7戦負けなしの相手に18―21で取られ、追い込まれた。松友は「今日の相手には負けたことがなかった。相手も私たちに勝ってやろうと思って来ている。相手は凄い良いパフォーマンスだった」と、相手の力を認めた。

 それでも、そこからが世界ランク1位の力の見せどころだった。第3ゲームはいきなり4点を連取。高橋は「しっかりと引きずることなく3ゲーム目には入れた。出だしで点差を開けられたのが良かった」と、笑顔。松友も「最後に押され負けしなかったのは自分たちが成長した部分」と、手応えを口にした。

 これで五輪で初めてのメダルに王手をかけた。準決勝は16日に行われる。高橋は「今日までは自分たちの方が上かなという選手と対戦してきた。明日からは同じくらいのレベルの人たちと戦う。今日の1、2ゲームのようなプレーだと簡単にやられてしまう。全て出し切るつもりでいきたい」。慢心を排し、表彰台に挑む。

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