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さイサキよく一荷 圧巻ナイスボディー マダイ五目など欲張りメニュー 福浦・よしひさ丸

[ 2024年5月27日 04:30 ]

良型イサキを釣り上げ笑顔の石井さん
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】初島沖のイサキが好シーズンに突入した。良型が竿を絞るばかりか、この時季はマダイのほか多彩な魚が上がってくる楽しみもある。ちょっと欲張って高級魚を狙ってみよう!早速、神奈川県福浦・よしひさ丸から出船した。(国友 博文)

 釣趣はもちろんだが、優しい脂が乗った“味”に魅了されて通い詰めるファンも多いのが初島沖のイサキ。この時季はマダイ五目も楽しめる欲張りメニュー。こちらは釣れればラッキー。

 常連はマダイ用の竿を選ぶが、軽くて感度の良いゲームロッドもOK。片天ビンにオモリ80号、クッションゴムが強い引きにもうまくアシストしてくれるのでセットしたい。仕掛けはハリス3号6メートルの3本バリが基本。コマセを使用するこの釣りは、当たりが多く出るので沖釣りの入門にもってこい。よしひさ丸のかじを握る高橋稔船長はちょっとこわもてだが、親切に指導してくれる上に、当地を知り尽くした凄腕でも知られている。釣果が伸びず悩んだら相談してみるといい。

 コマセも付け餌もオキアミを使用。ビシにはひとつかみ分、ハリに付けるオキアミは尾から真っすぐに丁寧に刺して時を待つ。目の前には初島が浮かび、振り向けば富士山が一望できる最高のロケーション。眺望にうっとりしていたら、高橋船長が「はいどうぞ。34メートルです」。ゴングが鳴った。右舷胴の間を陣取った横浜市の斉藤勝英さん(53=会社員)のマダイ竿が大きく曲がった。指示ダナに合わせて、誘い上げたらヒットした魚の正体は…1流し目からマダイが上がってきた。「おいしいイサキが目当てでしたが、マダイの引きはやはり最高です」とエビス顔。

 船長も「反応出てきましたよ」とチャンスタイム到来を告げる。すぐに竿先がギューンと絞り込まれた。「当たりがあったらゆっくり巻いて、追い食い狙って」とアドバイス。重量感がさらに増したところで巻き上げると、ナイスボディーのイサキの一荷だった。船内でも次々に竿が曲がり始めた。「イサキはタナを釣れ」の格言があるように正確なタナ取りはマストだが、この日は餌を付けてタナに持ってくれば、イサキが釣りを教えてくれるような状態だった。

 左舷トモでは神奈川県藤沢市の石井裕和さん(55=会社員)も好調。「ザク切りにしたナメロウが最高ですね。味噌と薬味、そしてニンニクを入れるのがポイントです」とすでに釣り後を楽しんでいる様子。筆者の置き竿が一気にお辞儀した。これはデカそうだ。マダイ?メジナ?さまざまな魚の顔が頭をよぎる。正体は大型のニザダイ。これにはニザ(苦)笑いするしかなかった。高橋船長は「今は散らばっているイサキが、コマセに付いてまとまれば釣りやすくなります」とニッコリ。イサキはこれからが本番!良型の数釣りが期待できること間違いなし。

 ≪正確なタナ取り重要≫
 ▼高橋稔船長 この釣りは「正確なタナ取り」が釣果を左右します。ビシを指示ダナより4~5メートル下に落とし、コマセをパラパラまきながらタナまで合わせます。コマセはたくさんまかないように。さらに肝心なのは「付け餌」。イサキが船下に入ってきた時、餌がないと釣れません。こまめな餌チェックも忘れずに。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、福浦・よしひさ丸=(電)0465(63)3884。集合時間は午前5時、乗合料金は餌・氷・コマセ付き1万1000円。

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