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夢のモンスター イシナギお出まし “ご機嫌ななめ”でも7・98キロ

[ 2024年5月30日 05:30 ]

船中で唯一、本命のイシナギを釣り上げた北川さん
Photo By スポニチ

 【釣り日和】千葉県勝浦沖でイシナギが釣れている。日によってムラはあるものの、20~30キロ級の怪魚が顔を見せている。勝浦川津港・基吉丸に乗り込んだ。(笠原 然朗)

 「さばを読む」という。魚市場で仲買人らがわざと早口で言って、数をごまかしたことを語源とする説もある。要は「実態をごまかす」ということだ。

 釣り人の釣果自慢も信じてはいけない。「こんな大物が釣れた」なんて両手を広げてみせるが、たいていはさばを読んで実際に釣れた魚より大きくなっている。

 その点、イシナギは時に100キロを超える大物も釣れるから「俺の身長よりも大きい」「私の体重の1・5倍はあった」なんて言ってもはなから人に信じてもらいづらい。ほとんどの人が目にしたことがない怪魚、夢のモンスターならではだ。

 基吉丸では今年、例年より1カ月ほど早い5月初旬に開幕した。

 渡辺優船長が船を向けたのは航程約45分の175メートルダチ。ここでイカを釣ってイシナギの餌とする。イシナギは舌が肥えている。生きたヤリイカが一番好きで、次にスルメ、だという。底付近に反応はあるが餌釣りは不発に終わった。

 午前4時に出船して5時40分にイカ釣り終了。餌は各自、持参したヤリかスルメ。死に餌でも鮮度が良いものを好むという。ハリスは60号。オモリは250号。

 釣り方は「底を取ったら3メートル上げる。この瞬間に当たることが多いですね。あとはまめなタナ取りを心がけてください」(渡辺船長)。

 左舷トモで竿が曲った。仲間5人で乗った埼玉県川口市の原田正樹さん(50=解体業)。やりとりの末に上がってきたのは良型のメダイ。最後まで本命は不発。「イシナギ釣りは初めてです。また挑戦しないと」

 過去の取材で、初心者が1人で3匹釣った日もあれば、船中ゼロのこともあった。この日はイシナギの機嫌が悪い。

 10人の乗船者でただ一人、型を見たのが埼玉県ふじみ野市の北川必勝さん(54=会社員)。イシナギ釣り歴は6年でシーズン3、4回は訪れるという。

 上げたのは7・98キロの小型。「イカ釣りも楽しめるのでいいですね。釣れた魚は置いていきます。キハダも釣りますが、さばくのが大変で…」。過去に釣った最大は28キロなのだとか。

 渡辺船長によると「シーズンはまだ始まったばかり。これから新しい群れも入ってくるので楽しみです」。

 “怪物祭り”はまだ始まったばかり。

 《過去最大は54キロ》船中には常連の怪物ハンターの姿があった。千葉県四街道市の田口貴雅さん(40=会社員)。過去の最大は54キロ。「毎週、乗っています。オデコですか?ありますよ」とこの日はメダイのみ。釣り方のコツを聞くと「こまめにタナを取り直す。これだけですよ」。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝浦川津港・基吉丸=(電)0470(73)3521。出船は午前4時。乗合料金1万2000円(昼食、飲み物付き)。

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