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“潮の変化”逃さず40センチ級フグ 大物狙うなら「迷う前に抜け」

[ 2024年6月4日 04:30 ]

良型フグに笑顔のお隣さん(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 【釣っちゃろ】船宿で身欠きとは別に持たせてくれる白い宝石。大事に持ち帰って熱湯にくぐらせ、ポン酢の中に入れたら小ネギをパラパラ。6月とくればショウサイフグ。ショウサイとくればクリーミーな白子は外せない。繊細な湾フグもいいけれど北のフグもいい感じ。1カ月限定グルメを目指していざ千葉・飯岡の隆正丸へ。 (長久保 豊)

 白子パンパン、40センチに迫るようなデカフグ釣りには格言がある。

 「迷う前に抜け(抜き上げろ)」

 それをすっかり忘れていた。コツンという当たりを2回連続で空振り。3回目にやっとゴンゴンギューと激しく竿を締め込む。だましだまし水面まで上げてきたがそのデカさにビビった。玉網を頼むか、抜き上げるか。一瞬の迷いがいけなかった。水面で横走りされてジ・エンドだ。

 カットウフグフリークたちが集う飯岡・隆正丸。午前4時集合、航程20分ほどで実釣開始だ。

 「根掛かりがありますからね。気をつけて」と芳野幹雄船長のアナウンス。だがこの日は強い味方がある。それは動画サイトで見つけた捨てオモリ式のカットウ。根の荒い伊勢湾のヒガンフグ狙いで開発された商品で、これは関東でも有効だろうと通販で仕入れた。そして餌。アオヤギの品不足、高騰は今年も解消されず。そこで持参したのはホヤ。餌持ちもよさそうだ。

 1匹目はそのホヤに来た。エビなどに比べて当たりは大きく竿先に出る。2匹目はカットウの上に付けている食わせ仕掛けに。いずれも35センチ級の良型。その後は動かない潮に船中ポツリポツリ。それでも「爆釣タイムが必ずある」と信じてエビの殻をむきホヤを切る。午前9時半、ついに潮が動く。あっちでもこっちでもバタンバタン。40センチオーバーも数匹上がった。そして筆者にもついに…。

 それはツ抜け(10匹目)の魚になるはずだった。ヤツが去った海面をぼうぜんと眺めていると、芳野船長がいつの間にか隣にいて黙って玉網を船べりに差して戻っていった。船長、すいません。次こそ必ず。

《自由な調整で思考の楽しみ》
 ○…筆者が用意した捨てオモリ式仕掛けは、ヤマワ産業の「カットウライトフグ」という商品。オモリもカットウもハリス止め式、根掛かりしても全損は防げるというもの。使用しての第一印象は「使える」。捨て糸やカットウまでの長さを調整できるので、自分で考える楽しみがある。根が荒い場所を狙う冬場のヒガンフグではかなり有効だと感じた。同社ではカットウ釣り関連の新製品を次々と発売、フグフリークには目が離せない存在になりそうだ。

《釣法の変化で新製品が続々》
 ○…ひと昔前のフグカットウ竿といえば丈夫一点張り、ガチガチで竿先だけが申し訳程度に曲がるものが多かった。ところがここに来て大手メーカーが続々と新製品を投入。背景には関西方面での人気急上昇もあるが釣法の変化も大きい。タイム釣りと呼ばれる4~6秒間隔の空合わせの釣りから、微細な当たりを取っての釣りへ。それに対応するための新製品ラッシュであろう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、飯岡・隆正丸=(電)0479(57)5432。集合時間は午前3時半~4時、乗合料金は餌1パック・氷付きで1万円。

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