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イナダ今だ!!回遊魚天国だ! 40~46センチ!!丸・平ソーダ、マアジ…ゲストも多彩

[ 2023年10月16日 07:57 ]

自分で釣って食べるのが楽しみと話す小松夫妻
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】相模湾は今、イナダなど回遊魚の釣り天国だ。軽量で手軽なLT(ライトタックル)狙い。本命のイナダをはじめハナダイやマアジ、ソーダガツオ…多彩なゲストが交じるのも魅力。沖釣り入門にもピッタリ!(スポニチAPC・林 悠二)

 メインのイナダはブリの若魚。ハリ掛かりした後の走りは親譲りで半端ない。ここへきて兄貴分の“イナワラ”も仲間入りした。この朝、神奈川県平塚・第25号庄三郎丸には28人が乗船、釣り座が埋まる盛況ぶり。カップルや青年ら若者の姿が目立つ。

 「仕掛けが動いていないとほぼ釣れません。50センチ上げて5秒待ち、また上げる。この繰り返し。決め手は誘い」――マイク越しに丁寧なレクチャーは中村友紀船長。

 航程10分の平塚沖。「反応出ましたよ。水面下20~25メートル間を探って!」

 片天2本バリ。上バリはウイリー、先バリに餌のオキアミを付けて海中へ。25メートルまで仕掛けを送り、軽く竿をあおってアミコマセの煙幕を作る。ここで焦らず5秒待ち。魚に食う間を与えるのだ。そう、置き竿ではまず釣れない。ヒットの秘訣(ひけつ)はこの誘いにある。

 「うわーきた、重い!」。歓声を上げたのは東京都江戸川区の小松礼佳さん(31=歯科助手)。隣の夫・史弥さん(32=会社員)とのダブルヒットだ。良型イナダを手に「目標は10匹です」。笑顔がはじける2人。

 何が釣れるか分からないのも楽しみ。丸・平ソーダはじめマアジ、サバ、サワラ…豊穣の海を裏付ける多彩な魚種が竿を絞る。

 この日、人気魚種のカンパチはご機嫌斜め。「カンパチはまだ顔を見ていません」と熱心に誘い続けるのは東京都世田谷区の小林和也さん(38=会社員)。持参のイカ短が有効で、イナダ、サバフグ…次々と上げている。その一方で、即対応できるようにと、船べりに魚皮付きのカッタクリ仕掛けも忍ばせていた。

 群れが入れば爆釣もあるカンパチなのだが…この日は全員型見ず。帰り際に港前の10メートルダチに移動。ここでは30センチ級のヤマトカマスが活発な食いを見せた。イナダは40~46センチでトップは8匹ながら、多彩なゲストで釣果はにぎやかだった。

 ○…船首でジギングを楽しむのは東京都品川区の中原風樹さん(29=会社員)。60~80グラムのジグで狙うも本命は不発。だが、カマスのポイントでは一荷もあるなど連発した。「ジグの上に4本バリのサビキをセットしたのが勝因でした」とニッコリ。

 ▼中村船長 ここ数年、イナダのシーズンが長期化しています。この魚、3種類の仕掛け準備も大切。(1)ウイリー&餌(2)カッタクリ(3)LT落とし込みサビキ。(3)はウルメイワシの回遊時に有効。ワラサ、マダイ…大物が望めます。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。乗合は午前6時半出船。料金はアミコマセ付き1万1500円、付け餌代は別。女性、学生は3000円引き。

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