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【一問一答】昇格決めたJ2京都・チョウ貴裁監督「みんなと一緒に昇格できたのは想像以上の喜び」

[ 2021年11月28日 16:46 ]

明治安田生命J2第41節   京都0-0千葉 ( 2021年11月28日    フクアリ )

<J2 千葉・京都>試合後、イレブンとJ1昇格を喜ぶ京都・チョウ・キジェ監督(中)(撮影・西海健太郎)
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 J2京都が28日、10年シーズン以来12年ぶりのJ1昇格を果たした。同日の千葉戦は得点を奪えず、引き分けに終わったが、勝ち点1を獲得。2位争いを演じていた甲府の結果を待たずして、昇格を決めた。チョウ貴裁監督にとっては、就任1年目での悲願達成。試合後には、感無量の面持ちで取材に応じた。

 ―昇格が決まった。
 「う~ん…まあ、あの(5秒ほど沈黙)…。僕の生まれた町に帰ってきて、12年という月日は外からしか見てなかったですけど、昔都のあった京都の歴史は重いな、と思っていましたし、12年の歴史は背負えないけど、きょうから歴史をつくりたいなという一戦で、きょうはシュートは入らなかったですけど、ハードワークと京都らしさを見せてくれた。千葉さんのクリーンファイトした戦いの中で、見ているお客さんに我々らしい戦い方を見せてくれた。勝ち点3は取れなかったですけど、これからもっと強くなってもらいたいと思っています。最初は今年昇格できたら、うれしい昇格だと思っていましたが、やっぱり、この町に帰ってきて、みんなと一緒に昇格できたのは想像以上の喜びです」

 ―どんなプランで。
 「千葉さんは個の突破力、守る力は非常に強い。我々は人数かけて攻めて、人数かけて守る、ボールを取り返すしか戦術として上回るところがないと思っていた。ただ、全員が足を止めないで、しつこくやってくれたと思います」

 ―選手の成長を実感した試合では。
 「1月16日、僕の誕生日から練習は始まったんですけど、新しい戦術とか新しいやり方に対して、いろいろ選手も思うところがあったと思います。ただ、それを真摯に受け止めて、きょういった選手もこれなかった選手も全員で、自分たちの方向に向かってやっていこうということが今日の結果に出たと思う。これからまだ足りないところがある。最後の1試合も含めて、しっかりやりたいと思います」

 ―最終節はサンガタウンでサポーターが待っている。
 「皆さんの期待に応えられるような、もしくはそれ以上のゲームをしたいと思いますし、最終戦でまたみんなに喜んでもらえるような試合をしたいと思います」

 ◇チョウ 貴裁(チョウ・キジェ)1969年(昭44)1月16日生まれ、京都府京都市左京区出身の52歳。洛北―早大を経て91年に柏の前身・日立に入団。94年に浦和、96年に神戸に移籍し97年に現役引退。00年に川崎Fトップチームコーチとして指導者キャリアをスタート。C大阪、湘南コーチを経て12年から湘南監督に就任。18年ルヴァン杯で優勝しクラブ初タイトルをもたらす。21年に京都指揮官に就任。指導者として4度目の昇格はJ記録タイ。1メートル77、75キロ。

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