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J1昇格の京都・チョウ貴裁監督 壮大な夢語る「金閣寺ある京都でフットボール文化を根付かせたい」

[ 2021年11月28日 19:20 ]

明治安田生命J2第41節   京都0-0千葉 ( 2021年11月28日    フクアリ )

<J2 千葉・京都>胴上げされた京都・チョウ・キジェ監督だったが体重が重かったせいか2回目を上げ終えたところで選手に地面に降ろされる(撮影・西海健太郎)
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 J2京都が28日、10年シーズン以来12年ぶりのJ1昇格を果たした。同日の千葉戦が引き分けとなり、勝ち点1を獲得。2位争いを演じていた甲府の結果を待たずして、昇格を決めた。チョウ貴裁監督にとっては、就任1年目での悲願達成で、試合後には感無量の面持ちで取材に応じた。

 「サンガタウンの裏に太陽が丘があって、高校生時代はあの地で悔しい思いをした。あのとき、僕のせいで2年生で負けた。時間が止まっていた。あの時があるから今がある。素直に京都に返す思いは強かったです」

 53年前に下鴨神社の横で生まれて18歳まで京都に在住。そんな生まれ故郷の京都に恩返しがしたい。そう公言してきた指揮官にとっても、J1昇格は格別な瞬間だ。「あの人たちが喜んでもらえるようにしたかった」と支えてくれた仲間の顔を思い浮かべながら、かみ締めた。

 クラブとの来季の話し合いについてはまだ進んでいないが「J1に上がったのはあくまで目標ではなく通過点。来年より大きくフットボール文化を伸ばしていけるように、フットボールはこんなに面白いと京都の皆さんに分かってもらいたい。金閣寺や銀閣寺があって、サッカーは世界的にも印象が薄いかもしれないので、そこを根付かせるためにやっていかないといけない」と、大きな目標を口にした。

 さらに同監督は「湘南のオリヴェイラが急死されて、一緒に戦ったウェリントンや岡本、山田直輝の顔を見てご冥福祈りする気持ちになった。ここで勝って一目散に喜ぶのは違う。ベルマーレさん、オリヴェイラ、家族の皆様、この場をお借りして心からJリーグで働く一スタッフとしてご冥福をお祈りします」と口にした。複雑な思いを背負っての一戦でもあった。

 それでも仲間の笑顔を見ると、やはり心が満たされた。「僕以上にスタッフが喜んで着る姿をみて幸せな空間にいると思った。12年間、通訳の岡本とか広報の池峯とか安藤とか中山ヒロキとか悔しさを感じてやってきた。彼らにもオメデトウと伝えたい」。チームとともに歩んだのは、まだ1年。これからは長い道のりを伴走する。

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