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横浜が2位確定 大然、川崎F・ダミアン並んだ22得点 12・4最終節直接対決で決着

[ 2021年11月28日 05:30 ]

明治安田生命J1第37節   横浜2ー0神戸 ( 2021年11月27日    ノエスタ )

<神戸・横浜>前半、先制ゴールを決め、駆けだす横浜・前田(中央)
Photo By 共同

 明治安田生命J1リーグは各地で10試合が行われ、2位の横浜は敵地で3位の神戸との上位対決を2―0で制し、来季のACLに本大会から出場できる2位を確定させた。値千金の先制点を日本代表FW前田大然(24)が挙げ、後半37分にFW仲川輝人(29)が加点。前田は通算22得点で川崎FのFWレアンドロ・ダミアン(32)と並んで得点ランク首位。来月4日の最終節・川崎F戦は、得点王を懸けた直接対決となる。

 鮮やかに前田がかっさらった。前半23分、味方の前線へのパスを相手DFとGKが一瞬見合った。「隙を狙うのは自分の持ち味。ボールウオッチャーになるのを予測してトップスピードで入れた」。快足で割り込んでワンタッチでGKの股下を抜くと、愛娘の爽世(そよ)ちゃん(2)に「それいけ!アンパンマン」のキャラクター、ドキンちゃんのポーズを届けた。

 速さもさることながら、それを反復できるのが前田の真骨頂だ。1試合でのスプリント回数(時速24キロ以上で1秒以上の走行)はこの日、52回。64回のJリーグ記録を筆頭に、今季J1上位5傑のうち4つを占める。タフなスタミナを維持した後半30分にスルーパスに抜け出すと、GKと1対1から惜しいシュートを外した。「(得点が)うれしいというより悔しいの方が強い」。残した後悔は、得点王争いが待つ川崎Fとの最終節で晴らす。

 優勝は譲っても得点王は譲らない。我欲の少ない24歳は「もちろんそれ(得点)は狙っているが、あまりそこを狙わずにチームの勝利に貢献できればいい」と話すが、チーム内では試合後に「何としても(ダミアンに)獲らせないように」と前田を支える意思を統一したという。攻守にチームを助けてきたスプリント王が、最後は周囲に支えられ、得点王へ駆け上がる。

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2021年11月28日のニュース