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12年ぶり昇格に導いたJ2京都・チョウ貴裁監督「この町に思いを返せれば」 生まれ故郷・京都への思い

[ 2021年11月28日 16:03 ]

明治安田生命J2第41節   京都0-0千葉 ( 2021年11月28日    フクアリ )

<J2 千葉・京都>試合後、イレブンとJ1昇格を喜ぶ京都・チョウ・キジェ監督(中)(撮影・西海健太郎)
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 J2京都が28日、10年シーズン以来12年ぶりのJ1昇格を果たした。同日の千葉戦は、前半を両チーム無得点で折り返し。後半も得点する機会はなかったが、千葉にも得点を許さず、引き分けに終わり勝ち点1を獲得。2位争いを演じていた甲府の結果を待たずして、昇格を決めた。チョウ貴裁監督にとっては、就任1年目での悲願達成となった。

 「今まで京都サンガに関わる人だけではなく、京都に住む人々も悔しさや苦しさを感じていたと思う。元気を取り戻そうとしている人に対して、僕がこの町に対してできることはそれ(昇格)しかない。僕は京都のサッカーで作られた。自分が育った場所で、それを達成できれば、他チームでは味わえない喜びが生まれてくる。この町に思いを返せればと思う」。生まれ故郷・京都への熱い思いを隠さない指揮官にとっても感慨ひとしおの瞬間だった。

 今季はクラブ新記録となる15試合連続の負けなし。同じくクラブ記録の6試合連続無失点。攻守一体の「HUNT3」という標語を掲げ、積極的なサッカーで勝ち点3を奪いにいく姿勢を浸透させた。開幕から第5節までは2勝1分け2敗と五分の成績だったが、今季ホーム初勝利を挙げた第6節・千葉戦以降はクラブ新記録の15試合負けなし(11勝4分け)と、一気にギアアップした。FWピーター・ウタカが得点ランキング2位に付ける一方、守備陣はクラブ新記録の6試合連続無失点を含む19試合クリーンシート。試合を重ねるごとにアグレッシブさの中に攻守の安定感が光った。

 MF川崎颯太(20)にMF福岡慎平(21)、そしてDF麻田将吾(23)。また10月に無念の負傷離脱となったがGK若原智哉(21)を含めてアカデミー出身の若手が主軸に定着。勝利と育成の両立を成し遂げた手腕も見事だった。また、チョウ貴裁監督にとっては、J最多タイ記録となる4度目の昇格。そんな指揮官が目指す場所はさらに高い位置にある。「京都から世界へ」を合い言葉に、まずは来季J1の舞台で「サンガスタイル」旋風を巻き起こす。

 ◇チョウ 貴裁(チョウ・キジェ)1969年(昭44)1月16日生まれ、京都府京都市左京区出身の52歳。洛北―早大を経て91年に柏の前身・日立に入団。94年に浦和、96年に神戸に移籍し97年に現役引退。00年に川崎Fトップチームコーチとして指導者キャリアをスタート。C大阪、湘南コーチを経て12年から湘南監督に就任。18年ルヴァン杯で優勝しクラブ初タイトルをもたらす。21年に京都指揮官に就任。指導者として4度目の昇格はJ記録タイ。1メートル77、75キロ。

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