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小林祐希 佐賀・みやき町と“協力”意欲 自身の去就は「戻る可能性も移籍の可能性も」

[ 2020年6月17日 05:30 ]

祐希ファームに植えた苗を前に笑顔をみせる小林祐希(左)、海堀あゆみ氏
Photo By スポニチ

 サッカー日本代表でベルギー・ワースラント=ベフェレンに所属するMF小林祐希(28)が16日、佐賀・みやき町で農作業体験やサッカーチームの激励を行った。

 ベルギーから帰国中の小林は「みやきスポーツコミッション」の招待で11日から18日にかけて佐賀県で自主トレ中。この日は2011年女子サッカーW杯優勝時の日本代表GKで、みやき町スポーツ政策ディレクターを務める海堀あゆみ氏(34)も同行する中、町民との親交を深めた。

 サッカーチーム激励ではプレーを共にすることはなかったものの、集まった約80人超の子供たち全員のサインに笑顔で応じ、記念写真にも収まった。関係者によると小林は連日、トレーニング場に訪れるファン100人超のサインや写真撮影にも丁寧に応じているという。

 激励後、取材に応じた小林は初の佐賀キャンプの印象を「人の温かさを感じる。食材の差し入れもたくさんいただいた」と笑顔で話した一方で「サッカーをできる環境が整っていない」と改善点も指摘した。「(子供たちの激励に訪れた)このグラウンドも土だし、ケガのリスクも高くなる。子供たちの才能を潰してしまう」と懸念。「サッカーをする環境を整えるプロジェクトに僕も関わっていきたい」と今後、国内外のサッカーチームのキャンプ誘致を目指すみやき町に協力していく意欲をみせた。

 帰国後は日本代表の森保一監督から連絡もあったといい「コロナの影響で練習は大丈夫か。何かあれば協力する」などと心配されたという。

 ベルギーリーグは9月再開が決まりチームは始動。「これが終わったら戻る」と話したが、所属のベフェレンは2部降格が決まっており「チームに戻る可能性も移籍の可能性もある」と明かした。

 ○…農作業体験では、みやき農場を訪れ、無農薬栽培で皮ごと食べられるみやき町の特産品「「みやき神バナナ」の水やりや収穫を体験。汗だくになりながら丹精込めて育てられているバナナを丁寧にナイフで刈り取った。山形に田んぼを所有しトラクターも自ら運転するなど農作業に携わる小林にとっても「バナナを触れる機会はない」。初体験のバナナの収穫に目を輝かせ「特殊なバナナを命をかけて作っている。頑張ってほしい」と生産者にエールを送った。
 また、みやき町を一望できる「四季彩の丘」では、海堀氏、末安伸之みやき町長と月桂樹の記念植樹を行い「これがあるので来年も来ないと」とにっこり。眼下に広がる絶景を前に「ここでバーベキューでもしながらゆっくりしたい」と願っていた。同所には有機(ゆうき)野菜を栽培する「祐希(ゆうき)ファーム」も造設され、小林は慣れた手つきでスイカ、ナス、ピーマン、サトイモ、トマト、ツルムラサキの苗を植えた。

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2020年6月17日のニュース