バイエルン 前人未到の8連覇達成!過去10年でワースト“船出”も指揮官交代でV字回復

[ 2020年6月17日 06:35 ]

B・ミュンヘンのフリック監督(AP)
Photo By AP

 ドイツ1部リーグ首位のバイエルン・ミュンヘンが16日、アウェーでFW大迫勇也所属の17位ブレーメンに1―0で勝利。最多記録を更新する30度目の優勝(ブンデスリーガでは29回目)を11連勝で飾り、リーグ史上初の8連覇を達成した。一方、大迫は4試合連続先発出場も無得点で、2試合連続ゴールとはならなかった。

 ドイツ1部では前人未到となる8連覇を達成したB・ミュンヘンだが順風満帆のシーズンではなかった。2期目となるニコ・コバチ監督の元でスタートしたチームは、第6節で一度は首位に浮上したもののホームで行われた第7節ホッフェンハイム戦(●1-2)で今季初黒星を喫し、あっさり首位陥落。その後も不安定な戦いが続き、第10節のアウェー・フランクフルト戦(●1-5)の大敗が“決定打”となって指揮官は退任に追い込まれた。第10節時点の順位(4)、総失点(16)はともに過去10年でワーストという“船出”だった。

 この苦しい状況を変化させたのがコーチから暫定監督に昇格したハンス・フリック氏。フリック暫定監督は初陣となった欧州CLグループステージ第4節ホーム・オリンピアコス戦(〇2-0)で公式戦9試合ぶりのクリーンシート(無失点試合)により白星を飾ると、続くリーグ第11節ドルトムントとのホームでの「デアクラシカー」を4-0で完勝。この2試合の戦いが評価され、正式な監督となった。

 第13節ホーム・レバークーゼン戦(●1-2)、第14節アウェー・ボルシアMG戦(●1-2)は連敗を喫したが第15節からの5連勝で第20節終了時には再び首位浮上。21節ホームでのライプチヒ戦(△0-0)に引き分けた以降は勝ち点を落とさず脅威の11連勝。ドルトムント、ライプチヒ、ボルシアMGら上位勢との差を着実に広げ、付け入る隙を与えなかった。

 無観客試合という状況も後押しとなった。再開後はリーグ全体のホームでの勝率が劇的に低下。中断前の勝率は43.3%だったが、再開後は31節終了時点で20%と一変。敗れれば勝ち点差(1)まで迫られる可能性のあった2位ドルトムントとの“大一番”第28節アウェーでの「デアクラシカー」をMFキミッヒの芸術的ループ弾によって1-0で勝利し、逆に勝ち点差(7)と広げたことで優勝をほぼ“当確”とした。一方、リーグ唯一のホーム戦無敗(10勝3分け0敗)を誇っていたドルトムントだったが、逆転Vへ大事な天王山でホームアドバンテージが得られず痛恨の初黒星を喫した。

 序盤の“不振”から8連覇が危ぶまれたB・ミュンヘンだったが、監督交代劇がハマって見事なV字回復に成功。最後は他を圧倒する勢いで優勝を決め、2012-13シーズン以来となるクラブ史上2度目の3冠達成にも期待が高まる。新型コロナの影響により中断されている欧州CLは決勝トーナメント1回戦第1戦をアウェーながらチェルシーに3-0と先勝し、8強進出へ大きなアドバンテージを得ている状況。まずは20度目の優勝を狙う7月4日のドイツ杯決勝でレバークーゼンを破って国内2冠を達成し、残す最後のタイトル欧州CL(今夏に再開予定)へ弾みをつけたいところだ。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「マラドーナ」特集記事

2020年6月17日のニュース