高速クロス使える!酒井指揮官の期待に応えた

[ 2012年5月24日 06:00 ]

<日本・アゼルバイジャン>後半、ザッケローニ監督の前でドリブルする酒井

キリンチャレンジカップ 日本2-0アゼルバイジャン

(5月23日 エコパ)
 そのインパクトは強烈だった。後半開始から右サイドバック(SB)には、1メートル83の酒井が投入された。同15分、右サイドを駆け上がり得意の高速クロスを送ると、ゴール前の本田の頭をピンポイントで捉えた。シュートは相手GKに阻まれたが、完璧なクロスだ。前半に出場した内田よりも大きな前への推進力、そしてクロスの精度の高さを見せつけた。

 「ヘディングの強い選手が多いので高いボールを意識した。相手DFを越えてくれて良かったです」。スピードに乗りながら、それでもイメージ通りのクロスを繰り出せる。昨年12月に行われたトヨタ・クラブW杯ではサントスのブラジル代表FWネイマールをうならせた。今季もリーグ戦で既に3アシストを記録。成長曲線は右肩上がりの急カーブを描いている。

 酒井自身、ザッケローニ監督の期待の大きさを肌で感じていた。前日の全体練習後、現役時代に右SBとしてプレーしていた指揮官から個別指導を受けた。「(指導されたのは)守備のポジショニングです」。攻撃を得意とする酒井に注入されたのは守備のエキス。それも短期間でものにしようとしている。

 既にハノーバーとの移籍交渉はクラブ間でも合意しており、念願の海外移籍は実現目前だ。ドルトムント、キエーボ、スポルティングなど欧州の8クラブが争奪戦を展開した「評価」に偽りがないことを代表デビュー戦で証明した。U―23日本代表としてロンドン五輪でも活躍が期待される酒井だが、W杯最終予選でも間違いなく力になる。そう思わせるに十分な45分間だった。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「南野拓実」特集記事

2012年5月24日のニュース