本田生まれ変わった!287日ぶり復帰で走る走る

[ 2012年5月24日 06:00 ]

<日本・アゼルバイジャン>後半、相手と競り合う本田

キリンチャレンジカップ 日本2-0アゼルバイジャン

(5月23日 エコパ)
 復帰戦を飾るにふさわしいシーンだった。前半24分に得たゴール正面やや右、約30メートルの位置からの直接FKのチャンス。本田圭佑が左足を振ると、ボールは不規則に変化しながら2枚の壁を越えて急激に落下した。相手GKの手をかすめたシュートはポスト右上を直撃。10年W杯南アフリカ大会デンマーク戦で決めたFK弾をほうふつさせるパフォーマンスだ。

 「久々の試合に勝てて良かった。いつも通り自分の出た試合は全部勝つという気持ちだった」

 昨年8月10日の韓国戦以来、287日ぶりの国際Aマッチ。選手生命を左右しかねない右膝半月板の手術を乗り越えて日本代表に戻ってきた。前半42分に中盤で長谷部にパスを通して先制弾の起点になると、後半13分には左クロスを頭で折り返して岡崎のゴールを演出。過去にはあまり見られなかったスピードで相手を振り切る場面もあり、試合前の宣言通りの“新生本田”を披露。離脱中に走力アップを目指して専属トレーナーとともに走り方の改善に取り組んだ成果だった。

 心機一転、再出発するため、背番号を10年W杯以降定着していた「18」から「4」に変更。「18は与えられた番号で好きではなかった。10番は真司だし、それ以外で面白い番号は3か4だった」と明かした。最初は1番を模索したが、登録上の問題で断念。3番の駒野に番号交代を打診したが、断られたことで4番に決まった。「攻撃的な選手は上の番号(7、8、9)のイメージがあるけど、それは欧州を追っている。俺が変えたい」。4番を日本のエース番号に育てる意気込みを示した。

 後半はキャプテンマークを巻き、29分に交代するまで攻撃陣をけん引。「ボールを回す位置が低いのが日本の課題。プレッシャーのある位置で回せないのがスペインとの大きな違い。でもこのチームはまだまだできる。最終予選では相手にチャンスがあると思わせない勝ち方をしたい」と前を向いた。抜群の存在感を示した復帰戦。6月にスタートするW杯アジア最終予選に向けて、上々の試運転となった。

 【復帰への道のり】

 ▼11・8・28 ロシアリーグのスパルタク・モスクワ戦で右膝を負傷。

 ▼8・30 9月2日のW杯アジア3次予選北朝鮮戦に備えて帰国。精密検査で右膝半月板損傷と診断され、翌31日にチームを離れて緊急渡欧。

 ▼9・1 スペイン・バルセロナ市内の病院で手術。クラブは復帰まで2カ月半と発表。

 ▼10・7 リハビリを行っていたバルセロナからモスクワへ移動。

 ▼11・18 ルビン・カザン戦で復帰も、直後に同じ右膝に痛みを訴えてバルセロナで再検査。診断は全治10日。

 ▼12・1・31 オファーを受けていたラツィオ移籍が土壇場で破談に。

 ▼2・21 欧州CL決勝トーナメント1回戦のRマドリード戦で復帰し後半23分から途中出場。

 ▼3・3 ゼニト戦で左太腿を負傷。9日のディナモ・モスクワ戦は前半だけで交代し、その後離脱。

 ▼4・21 ディナモ・モスクワ戦で復帰しフル出場。

 ▼5・13 リーグ最終節ルビン・カザン戦でゴール。11年8月20日のトム・トムスク戦以来267日ぶりだった。

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