藤井正弘の血統トピック

スタミナ優位自力勝負型ローズキングダム 第2のディヴァインに!?スマートロビン

[ 2017年9月6日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 ローズキングダム】2007年生まれ 黒鹿毛 安平産 父キングカメハメハ、母ローズバド(母の父サンデーサイレンス)中央で25戦6勝 主な勝ち鞍はジャパンC、朝日杯フューチュリティS、京都大賞典、神戸新聞杯 2歳産駒62頭。

 09年JRA賞最優秀2歳牡馬。皆勤した3冠では惜敗が続いたが、ジャパンCで直線の大きな不利を克服して2位入線し、ブエナビスタの降着により優勝馬に繰り上がった。“バラ一族”として名高い牝系由来の遺伝因子は精度が高く、交配相手の質にはこだわらない自力勝負型。血統的にはむしろスタミナ優位で、断然人気で不覚を取った菊花賞のイメージは引きずらない方がいいだろう。重賞級が出るとすれば長距離部門と思う。

 【新種牡馬紹介 スマートロビン】2008年生まれ 鹿毛 新ひだか産 父ディープインパクト、母キーブギー(母の父リファール)中央で17戦6勝 主な勝ち鞍は目黒記念、メトロポリタンS 2歳産駒16頭。

 550キロ級の巨漢で耐久戦で活躍した点でもディープインパクトの異端児といえる存在。供用開始が1年早かった後発世代のディープブリランテを筆頭に分厚い父の後継市場には食い込めず、産駒デビューを待たずにトルコに輸出された。立場としては海外に活路を求めてクラシックサイヤーとなったサンデーサイレンス後継の草分けディヴァインライトを思わせる。2年後に欧州圏で時間差的ブレークがあるかもしれない。(この項終わり)

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