藤井正弘の血統トピック

【阪神JF】ノーザンFが“買い占めた”良血の結晶ファンタジー

[ 2018年12月6日 05:30 ]

 種牡馬ディープインパクトは今週の阪神JF出走予定のシェーングランツ、ダノンファンタジー、そして次週の朝日杯FSに登録したグランアレグリアと、2歳世代から現時点で3頭のグレード勝ち牝馬を出している。グレード制導入の1984年以降、同一年に3頭以上の2歳グレード勝ち馬を出した種牡馬はノーザンテースト(90年)、サンデーサイレンス(94年、98年、00年4頭=最多)、そして11年、14年、15年に次いで今年が4度目のディープインパクトしかいない。牝馬だけで3頭となると先例なし。牝馬3冠と無縁に終わった前2世代の反作用のような大攻勢である。

 ダノンファンタジーの母ライフフォーセールはアルゼンチンG12勝の活躍馬。その父ノットフォーセールはルーツをたどると輸入種牡馬フォルティノに行きつくアルゼンチンのチャンピオンサイヤーで、母と同じ08年産世代からアルゼンチン2冠牝馬のバラダセール、移籍した北米でもG1を制したミスセレンディピティを出している。

 ちなみに現在、この同期3頭に11年産のサファリミスを加えた4頭のG1牝馬がノーザンファームに導入されている。生産界のガリバーがノットフォーセール(非売品)産駒を買い占めたわけで、血脈のポテンシャルはお墨付き。“姉妹制覇”に挑むシェーングランツとの一騎打ちの公算大だ。

(サラブレッド血統センター)

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