藤井正弘の血統トピック

地方で勝ち馬12頭のモーニン 3歳以降の成長力期待ニューイヤーズデイ

[ 2023年7月26日 05:30 ]

 【2歳新種牡馬紹介(5)】
 モーニン 2012年生まれ 栗毛 米国産 父ヘニーヒューズ、母ギグリー(母の父ディストーティドヒューマー)中央・韓国で28戦8勝 主な勝ち鞍はフェブラリーS、根岸S、コーラルS、コリアスプリント 2歳産駒118頭

 16年のフェブラリーS優勝馬。勝ちタイムの1分34秒0は当時のコースレコードで、3歳5月のデビューから7戦目という超スピード出世でもあった。結果的にこの一戦がキャリアハイとなったが、以後も7歳時までダートグレード戦線のレギュラーとして活躍。6歳時の韓国遠征では初の1200メートル戦でパート1国G1ホースの貫禄を見せつけている。不動のダートリーディングサイヤー、ヘニーヒューズ後継という血統面の信頼性から産地での人気は抜群。本年のルーキーで2番目に多い118頭の産駒から、27日のサッポロクラシックC(門別)に出走予定のジャズダンスなど25日現在、既に地方で12頭の勝ち馬が出ている。あらゆる面でのスピードを伝えるダート特化型サイヤーだ。

 ニューイヤーズデイ 2011年生まれ 鹿毛 米国産 父ストリートクライ、母ジャストホイッスルディキシー(母の父ディキシーユニオン)北米で3戦2勝 主な勝ち鞍はBCジュベナイル 2歳産駒102頭

 13年のBCジュベナイル優勝馬。ブラジルに渡っていた19年、米国産第2世代からケンタッキーダービー1位入線(17着に降着)のマキシマムセキュリティが出たことで再び脚光を浴び、社台スタリオンステーションに電撃トレードされた。父ストリートクライが送り出した2頭の名牝、ゼニヤッタとウィンクスは、どちらもタフさに関しても歴史的な存在だった。産駒には自身が故障で封印された3歳以降の成長力を見込めるだろう。 (サラブレッド血統センター)

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