藤井正弘の血統トピック

ベストウォーリア 精度高い砂血統、グレーターロンドン 天才肌マイラーすでに5頭がV

[ 2022年8月31日 05:30 ]

 ベストウォーリア 2010年生まれ 栗毛 米国産 父マジェスティックウォリアー、母フラーテイシャスミス(母の父ミスターグリーリー)中央、岩手、南関東、兵庫で36戦9勝 主な勝ち鞍はマイルチャンピオンシップ南部杯(2回)、プロキオンS(2回)、ユニコーンS 2歳産駒93頭。

 5年にわたってダートグレード戦線の主役を張った(外)の強豪。3連覇に肉薄した“ミスター南部杯”だが、京都ダート1400メートルのレコードホルダーでもあるコース不問の堅実派。フェブラリーS首差2着の7歳時には世界ランキング入りも果たしている。フィジカルの強さはシアトルスルー父系の特質。自身の活躍が導入の呼び水となった父マジェスティックウォリアーともども、遺伝的精度の高いダート血統として日本の生産界に根を下ろすことになるだろう。

 グレーターロンドン 2012年生まれ 鹿毛 日高産 父ディープインパクト、母ロンドンブリッジ(母の父ドクターデヴィアス)中央15戦7勝 主な勝ち鞍は中京記念 2歳産駒44頭。

 2度の長期休養を挟んで6戦5勝でオープンまで駆け上がり、重賞初挑戦の安田記念で0秒1差の4着に入った天才肌のマイラー。追い込み一手の脚質が災いし、その後は勝ち切れないレースが続いたが、結果的に現役最終戦となった6歳時の中京記念を芝1600メートル1分32秒3のコースレコードで快勝した。G31勝で分厚いディープインパクト後継種牡馬群に割って入ったのも衆目一致の潜在能力ゆえ。すでに5頭の勝ち馬が出ており、新馬勝ちのロンドンプランが今週の小倉2歳Sにエントリー。新種牡馬の先陣を切ってグレードサイヤーとなるか。(サラブレッド血統センター)

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