JRA厩務員3労組がストライキ突入 トレセンは異様な雰囲気

[ 2024年5月25日 05:00 ]

美浦トレセン
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 JRAの厩務員、調教助手らが組織する3労組(関東労、関西労、美駒労)が調教師会に3%の賃上げなどを要求した団体交渉(統一春闘)が決裂し、きょう25日午前0時から24時間のストライキに突入した。

 開催業務のみをストライキした昨年とは異なり、今年はトレセンでの通常業務も対象。美浦トレセン(茨城県)の各入場門では労組の関係者約100名が組合員に協力を呼びかけた。馬場開場時刻の午前4時30分になっても、トレセン内は普段より閑散としており、異様な雰囲気で調教が進んでいる。

 関東労の小倉祥治書記長は「ファンの皆様には申し訳ない気持ちでいっぱい。競馬界は外から見れば人気があるように見えるかも知れないが、実際は厩務員を目指す人が減少し、早い時期にやめてしまう人も増えている状況。働く環境もそうだし、物価高で実質賃金の問題もある」と神妙に語った。

 調教師会、JRAは昨年3月18日のストライキ時にも、調教師、組合非加入者、補充員、JRA職員(馬運車の積み降ろし作業)らで開催を行った実績があり、今回も同様に25日の開催業務をこなす予定。

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