【マーメイドS】永島まなみ 10度目挑戦で重賞初制覇「凄くうれしい」先輩、後輩関係なく祝福の嵐

[ 2024年6月17日 05:10 ]

<マーメイドS 表彰式で笑顔を見せる永島まなみ騎手(撮影・亀井 直樹)
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 陣営の期待に応える好騎乗だった。16日、京都の牝馬限定ハンデG3「第29回マーメイドS」は先行争いで行き切ったアリスヴェリテが2勝クラス勝ち直後の格上挑戦で逃げ切りV。初コンビの永島まなみ(21=高橋康)が軽ハンデ50キロをフルに生かし、人馬ともに重賞初制覇となった。

 淀のターフに、満面のまなみんスマイルが映えた。圧巻の大逃げでアリスヴェリテを勝利にエスコート。重賞初Vの瞬間、馬上で永島は小さく右手でガッツポーズをつくった。

 「凄くうれしい。こうやって重賞に乗せていただけたということで馬主さんをはじめ、厩舎の方々や関係者の方々に感謝したいです」

 10度目の挑戦。重賞で4番人気の上位人気に支持されるのは初めてだったが「気負わずいけたと思います」と自然体で臨んだ。

 注目された先手争い。最初の直線で最内枠の同型ベリーヴィーナスを制し、1角までに先頭に立った。そこから後続を突き放していく。10馬身差以上をつける大逃げ。戦法に迷いはなかった。前走Vに導いたルーキー柴田裕が負傷中のため、託された手綱。「(柴田)裕一郎くんからも“かむところがあるけど、この馬のリズムで気負わず走れればハイペースでも粘ってくれる”と聞いていました」。持ち味を最大限に生かすことだけを考えた。

 ゴール後は先輩、後輩関係なく騎手仲間から祝福の嵐。「お世話になっている(坂井)瑠星さん、(西村)淳也さんから“おめでとう”と声をかけてもらい、川田さんや(岩田)望来さんにも祝福してもらいました。普段のレースでも言ってもらえますが、重賞はそれ以上でした」と初タイトルをかみしめた。

 不在だった中竹師に代わって付き添った柴田助手はレース前「ゲートを出て、行けそうなら行ってほしい。出遅れたら無理することはないし任せる」とオーダーして送り出した。期待通りの逃げで後続を圧倒。「最近はゲートも上手に出るようになっているし、うまく出られたのが良かったと思います。思ったより折り合いもついていました」と好リードを称える。人馬ともに飛躍につながる大きな1勝となった。 (寺下 厚司)

 ◇永島 まなみ(ながしま・まなみ)2002年(平14)10月27日生まれ、兵庫県出身の21歳。園田所属の騎手→調教師の永島太郎氏の次女として園田競馬場に隣接した住宅で育つ。栗東・高橋康之厩舎所属で21年3月にデビュー、JRA通算1655戦97勝。モットーは「一生懸命」。1メートル60、45キロ。血液型A。

 アリスヴェリテ 父キズナ 母ルミエールヴェリテ(母の父コジーン)20年4月28日生まれ 牝4歳 栗東・中竹厩舎所属 馬主・加藤誠氏 生産者・北海道新冠町のノースヒルズ 戦績19戦4勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億1734万1000円 馬名はアリスが永遠の少女などを意味する人名、ヴェリテはフランス語で真実。

《父・太郎氏感激「いい日になった」》
 ○…記念すべき父の日になった。永島の父・太郎氏(50、写真)は園田の元ジョッキーで現役の調教師。アリスヴェリテはノースヒルズの生産馬で、この日、父はノースヒルズの育成施設である鳥取県の大山ヒルズに馬を見に行っていた。太郎氏は「牧場を訪れるタイミングがたまたまレースと重なって、これは縁があるとオーナーや牧場の方々と話していました。まさか実現するとは。個人的にも、いい(父の)日になりました」と声を弾ませた。また、師匠・高橋康之師(51)は移動中の電車の中でレースをチェック。「周りに人がいたので冷静な表情をしていましたが、跳び上がりそうでした。うれしい、しかないですね。乗せていただいて関係者の方々に感謝したい」と喜びを口にした。

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