【マイルCS】スピネル絶好51秒3!電撃乗り代わりも好時計

[ 2017年11月16日 05:30 ]

<マイルCS>坂路併せ馬で追い切ったエアスピネル(右)
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 衝撃の鞍上スイッチが発表され、武豊(48)からライアン・ムーア(34)に代わるエアスピネルが「第34回マイルCS」に向けて栗東坂路で絶好の動きを披露。メンタル面が成熟された4歳秋、悲願のG1タイトルへもう手が届く。なお、同馬とのコンビを解消された武豊は、これまでに3戦で手綱を取ったジョーストリクトリで一発を狙う。 マイルCS

 “武豊降板”の一報に揺れた水曜朝の栗東トレセン。渦中のエアスピネルは、朝一番の坂路へ登場した。最終追いはロードアルペジオ(牡4=1000万)の後ろから。「馬が“普段から真面目にやろうかな”という感じになっている」(笹田師)。自身を取り巻くけん騒とは対照的に、平静を保った追走が始まった。

 同じ坂路での1週前追い(4F53秒5〜1F12秒4)が、時計面で不安を残した。それだけに求められたのは内容&結果。スムーズに加速すると、強じんなキックの残像を舞い散るチップがかき消していく。ラストは鞍上の鼓舞に応じ、僚馬を2馬身突き放してゴール。先週から2秒以上も縮めた4F51秒3〜1F12秒3のタイムが上昇を告げていた。

 「先週の時計が全体的にかかっていたので、日曜(12日)と今日は普段より強めの指示を出した」と指揮官。悲願のG1初制覇を前に、攻めの姿勢を取った。最終ジャッジについては「沈み込むようなフットワークでいい走り。思った通りの時計が出たし、道悪だった前走(富士S1着)の疲れもなくケロッとしている」と合格点を与えた。

 「3歳のクラシックの時は性格的な甘さがあった」。マイル路線転向はもちろんだが、4歳になってからの重賞2勝(京都金杯、富士S)は折り合い面の改善が大きい。「馬の頭の中で“落ち着いて走る”と理解させなきゃ駄目。抑えつけずにその日その日の(スピネルの)気持ちを大切にやってきた」。本来、左回りの方が得意とされるサラブレッド。同馬も右回りで掛かる悪癖を抱えていたが、もう不安はない。「今は本当に大人になったね。右回りの京都も大丈夫」

 新たな相棒は先週から来日しているムーアに。会見で不安点を聞かれた師は「ジョッキーが初めて乗ることになったので…」と正直に明かしたが、「注意する点、性格をしっかり伝える。あれだけのジョッキーだから大丈夫だと思いたい」と前を向く。陣営、報道陣が浮足だったこの日、頼もしく映ったスピネルの泰然とした姿。走るのは俺だ――。その目は悲願であるマイルの頂だけを見つめている。

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