米国留学する風見しんご「“頑張れ”って言ったこっちが頑張らないと」10歳で交通事故死の長女が後押し

[ 2022年12月6日 13:49 ]

風見しんご
Photo By スポニチ

 俳優でタレントの風見しんご(60)が6日、フジテレビ「ポップUP!」(月~金曜前11・45)にVTR出演。今年いっぱいで芸能活動を休止し、米ロサンゼルスに語学留学する理由を語った。

 6年前に次女が米国留学するのを機に妻も渡米したことで、6年間1人暮らしを続けていたという風見は、新型コロナウイルスの影響で約2年間、2人に会うことができず「2年、一緒の空気を吸ってないのが凄く重くてヘビーで…。約2年ぶりに娘を空港で見た時、10代の2年ですから、“ええ?どこのお嬢さん”って言いたくなるぐらい良い意味で成長していた。あぁ、2年って子供ってこんなに変わるんだって」と成長の早さに驚いたと同時に「ちょっと、もったいなかったなみたいに思ってしまった」と娘の成長を見届けることができず、残念だったとした。

 また、妻と次女の日常会話は英語を使っているそうで「その時、僕だけ蚊帳の外なんです。60歳にしてこの疎外感は何?と置いてきぼり感がありまして、自分も行こうと思いました」と留学を決意したという。

 そして「本当の気持ちを話すと」と切り出し、交通事故で10歳で亡くなった長女・えみるさんの存在が留学を決意させてくれたとした。風見は「逆にその経験がなかったら、次女をアメリカには出してないと思うんです。長女の経験から思うと、やりたいこと、夢があってそれが今できるんであれば、その時にやっておかないと。明日できるか分からないと長女の経験で凄く思ったんです」と語った。

 風見は「実は長女が事故にあった時、トラックの下敷きになってしまったんです」と事故当日を振り返り「忘れもしないのが、娘が事故にあったのが8時8分。トラックの下から助け出された時にもう腰から胸から頭からもう全部、壊れてたんですね。それでも彼女が生きてたんですよ」と当時の状況を回想。「救急車に乗って(病院の)部屋に入って途中で1回、お医者様が入っていらっしゃって“お父さん、お母さん、お嬢さんは頑張ってらっしゃいます。一生懸命生きようとしてらっしゃいます”って伝えてくださった。それがあるんです」と長女が懸命に生きようとしていたことを明かした。

 「9時33分に息を引き取ったんですけど、あの小さい体があれだけ壊れていても1時間半、生きようとしたんです。その姿が忘れられないんですね」と長女の最後の様子を語り「うちの奥さんも言うんですけど、やっぱり“頑張れ、頑張れ”って長女に言ったんです。最後まで“頑張れ、頑張れ”って。で、頑張ったんですよ。結果は残念でしたけど頑張ったんですよ。“頑張れ”って言葉に反応して」と最後まで生きる力を振り絞った長女を称え「それ思うと“頑張れ”って言ったこっちが頑張らないと、娘に怒られるでしょってのがすごくあります。ずっとありますね」と還暦を迎えても挑戦を続けようと思ったのは生きたくても生きられなかった長女の頑張る姿があったからと思いを明かした。

続きを表示

2022年12月6日のニュース