早朝の日本―スペイン戦“破格”視聴率 ドイツ戦と対照的…後半も落ちず ファン2度目の奇跡信じた!?

[ 2022年12月6日 04:48 ]

サッカーW杯「日本―スペイン戦」視聴率の推移
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 2日早朝にフジテレビ系で中継されたサッカーW杯日本―スペインの午前5時からの試合後半平均世帯視聴率は、28・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが5日、明らかになった。午前4時からの前半平均視聴率は16・9%で、試合トータルの平均視聴率は22・4%。瞬間最高視聴率は日本勝利の午前5時54分の34・6%だった。今大会同時間帯で放送されたブラジル―セルビアは後半2・9%、イングランド―米国は同3・9%。テレビ局関係者は「早朝では破格の数字」と評価した。

 優勝候補スペインとの“早朝の一戦”は1次リーグ初戦のドイツ戦に続くジャイアントキリングながら、視聴率は対照的なカーブを描いた。寝ぼけ眼で観戦した人が大半のはずだが、グラフは右肩上がりで上昇し続けた。

 試合開始時は13・7%で、前半終了時午前4時45分は22・2%。前半11分にスペインに先制されたが、数字は落ちずに伸び続けた。ハーフタイムもチャンネルはそのまま。起き出した視聴者も加わり、後半は22・9%で始まり、直後の堂安同点弾、田中の勝ち越し弾で24・7%まで上昇。そのまま試合終了まで数字は伸び続けた。

 ドイツ戦では、先制された前半33分の40・5%から数字は下がり始め、後半は35・0%からスタート。先制された時点で、日本の敗戦を予感し、諦めた視聴者が多かったとみられる。しかし、ドイツ戦での勝利を目の当たりにしたファンは、スペイン相手にも諦めることなく日本代表に熱視線を送り続けた。再び奇跡が起きるとの期待感が日本中を包んでいたようだ。テレビ局関係者は「日本代表への期待値が視聴者を離さなかったのでしょう」と分析した。

 なお、コスタリカ戦も、勝利を信じた視聴者がほぼ右肩上がりで増え続けたが、こちらは期待を裏切る黒星となった。

 スペイン戦の平均視聴率は、放送時間の影響で1次リーグの日本戦3戦の中では低かったが、無料生中継する「ABEMA」では、2日の放送が視聴者数1700万人を突破し開局史上最高数値を記録。ドイツ戦、コスタリカ戦を上回り、注目は高まるばかりだ。決勝トーナメント初戦、史上初の8強入りを懸けたクロアチア戦は、開始時間が4時間早まることもあって、より多くの視聴者が見込まれる。注目の視聴率はきょう6日午前10時に発表される。

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