岸田政権崩壊なら次期首相候補は？　辛坊治郎氏の追及に田崎史郎氏「何で言わせるんですか？」

　政治ジャーナリストの田崎史郎氏が31日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム　そこまで言うか！」（月～木曜後3・30）に生出演し、支持率の苦戦が続く岸田文雄内閣と岸田降ろしの可能性に言及した。

　共同通信は29、30日に全国で行った緊急電話世論調査の結果を発表。内閣支持率は10月比で2・6ポイント増の37・6％とわずかに持ち直したが、低迷の状況が続いた。

　キャスター辛坊治郎氏から「これは安泰のサインですか？」と尋ねられた田崎氏は、「そうですね。岸田降ろしは今のところ起きてないんです」と答えた。与党内で起きる首相降ろしの条件として、田崎氏は「“この人の元では選挙を戦えない。解散総選挙が近い”という時に起きる」と説明し、「今、国政選挙は当面ない」と、その危機感は漂ってないことを指摘した。

　岸田首相続投の理由として、田崎氏は世界平和統一家庭連合（旧統一教会）問題を挙げ、「支持率が下がっている大きな要因は旧統一教会問題ですよね」と前置きした。自民党が行った党内の国会議員へのアンケート調査では、教団と何らかの接点があったと認めた議員は約半数だった。田崎氏は「一方、岸田さんは全く関わってない。全く関わってない人が、何でこの問題で責任の問題になってくるんだ？となると、岸田降ろしは多分起きないだろうと思います」と推測した。

　とはいえ、教団との接点が次々と明らかになった山際大志郎衆院議員が経済再生担当相の辞任は、政権にとってはダメージだという。「それまでは“まあ、つらくてもこのままでいいか。岸田さんでいいか”と思っていたのが、“岸田政権でいいのかな？”って疑問を持つ人が出てきた。それがこの後、岸田さんがどうやっていくかによって、ふくらんでいく可能性がある」と分析した。

　ここで辛坊氏が「全くイメージが湧かないんですけど、岸田さんが何かの理由で辞めたとしたら、どんな人が名前挙がってくるんですか？」と、きわどい質問を投げかけた。田崎氏は「そこがはっきり見えないから、このままでいいんじゃないの？という（空気感）」と返答。さらに辛坊氏から「3人くらい名前挙げてもらえません？」と追及されると、「だから今ね…。何で言わせるんですか？」と笑って返した。

　その上で田崎氏は「党内でこの人が有力かなと見られているのが、茂木敏充幹事長ですよ。他に河野太郎さん、あと1人だと岸田派、宏池会では林芳正さん、外務大臣」と、リクエスト通り3人の名前を列挙。辛坊から「誰が一番親しいですか？」と聞かれると、田崎氏は「僕、おしなべて親しくしてるんです」とかわし、笑わせた。