スポニチポーカートーナメントジャパンシリーズ 激戦制した森本さんが初V

[ 2022年10月31日 12:00 ]

優勝特典の海外渡航補助100万円の目録を手に橋本マナミと写真に収まる森本紘太さん
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 「第2回スポニチポーカートーナメント ジャパンシリーズ」(スポニチ主催)のDAY3(決勝)が10日、都内で行われ、埼玉県の森本紘太さん(34)が激戦を制した。ポーカー歴3年足らずの森本さんは、他の大会も含めて初優勝となった。優勝特典として海外渡航補助100万円、韓国パラダイスシティ宿泊券(2泊・デラックスルーム)、ゼビオグループ商品券が贈られた。

 9人に絞られたファイナルテーブル。精鋭ぞろいの闘いはし烈を極めた。

 紙一重の勝負が繰り広げられる中、1対1のヘッズアップに残ったのは森本さんと仲井美和(よしかず)さん(49)だった。この時点で森本さんのチップは577万5000で、仲井さんは108万。粘る仲井さんの反撃で森本さんはチップを減らしていったが、勝負どころで最高のハンドが入った。仲井さんがオールインしたところでコール。相手は「6」が2枚のポケットペア「6ポケ」だったが、森本さんは「K」が2枚の「キングス」だった。オープンされたカードは「8」「7」「4」「10」「J」。「K」の1ペアで激戦に終止符を打った。

 「よく勝ったなあという感じで、頭が真っ白です」。普段はIT関係のサラリーマンで、本格的にポーカーを始めたのは19年11月。さまざまな大会に出場してきたが、大きなトーナメントでは初優勝とあって、第2代王者になったことがにわかには信じられない様子だった。

 このトーナメントは全国のポーカースポットで予選を開催し、DAY1、DAY2を勝ち抜いた22人がエントリーした。森本さんは無理な勝負には出なかった。「うまい方ばっかりだったので、こっちが強いハンドでベットしても、レイズに対してリスペクトを持って降りられたことで減らさずに済んだ」。5人に絞られた時点でチップは46万5000で最下位になったが、ここから踏ん張った。

 「いつもやっているアミューズのところで粘ることを教えてもらったので、それが生かせた結果になった。我慢していればチャンスは巡ってくるんだなと」。チップを全て賭けるオールインをことごとく成功させ、3人となった時点では446万5000まで増やした。ここで昨年の覇者・市川さんとのオールイン勝負で勝利。圧倒的に優位な状態でヘッズアップを迎え、優勝へとつなげた。

 ポーカーの魅力について「ルールは簡単で入り口は広いが、どこまでやっても終わりがない。相手によってシチュエーションも変わってくる」と捉えている。今回は特典として海外渡航補助100万円などを手にした。「一つ優勝することを目標にやってきた。国内もそうだが海外にも出てみたい」。視線は早くも世界に向いていた。

 〇…タレントの橋本マナミ(38)が初めてのポーカー大会となった昨年に引き続きDAY3に特別参加した。配られた2枚のカードがいずれも「A」の「エイシズ」が2度来るなど運の強さに加え、勝負どころではフラッシュをそろえるなど大いに沸かせた。

 目標としていたファイナルテーブルに進めず悔しがったが、「相手のチップの出し方や表情などで少しは読めるようになってきました」と言うように、昨年の20位を上回る13位。この日に備えて都内のポーカースポットで鍛えた成果が出た。「これを知っちゃうとハマっちゃいます」とポーカーの魅力を再確認していた。

 来年は第3回大会が予定されている。「ポーカーは楽しいゲーム。いろんな人に参加していただけたら」と呼び掛けた。

 ○…プロポーカープレーヤーの石田有里も昨年に続いてDAY3に登場した。DAY2でチップを減らして参加者の中で最も少な8万5000からのスタート。一度はダブルアップに成功したものの、「J」が2枚の「ジャックス」で勝負に出たところで、「A」「10」で昨年の覇者・市川さんがコール。「A」のワンペアとなり、ファイナルテーブル進出はならなかった。大会を通じて感じたのは「全体的にレベルアップしている」ということ。「ブラフキャッチができる方も多い。ストーリーを分かってプレーしているな、という印象」と語った。

 〇…ファイナリストの一言
 優勝・森本紘太(34=埼玉)賞金のことなどは考えず、ただ単に結果を残したいと思って戦った。ミスもあったが大きなミスはなかった。とにかくハンドが良かった。優勝したことは、まずは妻と子供に伝えたい。

 2位・仲井美和(49=兵庫)6年前にがんで余命10カ月と言われたときに、趣味がなかったのでポーカーを始めた。最後は仕方なかった。我慢のポーカーで、残れたのはラッキーだった。

 3位・市川裕也(30=愛知)悪いプレーはそんなになかったが、(速いスピードで進行する)ターボだったので決断が多かった。最後は降りると次につながらないので行った。2連覇できずに残念。

 4位・下條啓治郎(47=千葉)ブラインドが短かったので駆け足気味だった。ハンドなりにはプレーできた。運の女神の一押しが欲しかった。また次、頑張ります。

 5位・鈴木裕健(40=愛知)誰が勝ってもおかしくない勝負だった。チップ差はあったが、自分らしく積極的に勝負した。DAY3まで進出できたのは初めて。真剣にポーカーの勝負ができて楽しかった。

 6位・美濃駿矢(23=愛知)何も悔いのないプレーだったし、仕方ない。バリューも取れたし相手にアジャストできた。ファイナルはチップリーダーでスタートして、相手に合わせながら仕掛けた。

 7位・富永徹夫(50=東京)あまりハンドが良くなくて、全然参加できなかった。ずっとアベレージも下だった。ファイナルで2回スチールできたが、最後はダメだった。

 8位・齋賀慎太朗(43=大阪)緊張感を持ってプレーできた。最後は降りられない状況になって突っ込んだが仕方ない。堅くプレーできたのとタイミングよくハンドが入ってくれたのでファイナルまで残れた。

 9位・酒井謙(50=神奈川)皆さん上手だった。チップ差があったのでオールイン勝負になってしまった。リアルでのポーカーは今大会のDAY1が初めて。これからは生の勝負にも挑戦していきたい。※敬称略

 〇…DAY2開催店舗
 カジスタ東京 東京都新宿区西新宿7-10-20 第一日新ビル4階:新宿駅徒歩2分・52坪・RFID完備で国内最大級テーブル120人収容可能なアミューズメントカジノ。「真面目に遊べ」をコンセプトに本場さながらのカジノ体験ができる。滝沢店長は「この界隈では一番念入りに初心者への講習はやらせていただいている自負はある。ポーカーはどんな年齢の方々でも一緒に楽しめる社交的なゲームです。経験が浅くても経験が豊富な人たちに勝つことができるのがポーカーの魅力です」と話す。スタッフが一から無料30分ルール説明を毎日行っている。

 コーナーポケット 東京都台東区寿3-9-5 飯村ビル:日本ポーカー協会がポーカーのスキルアップを目的として2009年2月に立ち上げた会員制のプレーヤーサークル。コーナーポケットで行われているポーカーはプレーヤーズサークルが運営活動。世界的に人気の高いテキサスホールデムはもちろんOmaha、セブンスタッド、HORSE、その他ミックスゲームなど、毎回趣向の違うゲームを行うことができる。真面目にポーカーの技術を純粋に習うお客さまが多く、コロナ禍での対策も十分で、安心して楽しくポーカーの技術を高めあっていける場所。飲み物、食べ物の販売はないが、持ち込み可能。わいわいがやがやイベントを楽しく開催している。

 PARADIA NAGOYA 愛知県名古屋市中区錦3-21-14 アスタービル6階:女性・初心者の方、大歓迎のアミューズメントカジノ。無料初心者講習も随時開催しており、ポーカー・バカラ・ブラックジャックなどで遊べる。料金はビール・サワー・ソフトドリンク込みで3600円~。タイムチャージもなく、3600円で平均2時間程遊ぶことができる。遊び方は2つ。①アミューズメントカジノのコインゲームでブラックジャック、バカラ、ポーカーなど本場さながらのカジノで遊ぶ。②毎日行われてるテキサスホールデムポーカーなどのトーナメント形式のイベントに参加する。予約も不要。また、バカラでは本場さながらの『しぼり』も可能。

 ネコカジ心斎橋 大阪府大阪市中央区東心斎橋1-12-11 ラースティング心斎橋3F:大阪・心斎橋にあるポーカー初心者専門のアミューズメントカジノ。ネコメイドによる初心者講習をいつでも受けられる。毎日3つのトーナメントを開催しており、3000円から参加できる。毎週水曜日はネコメイドがトーナメントに参加するイベントを開催。一緒にプレーすることが可能。さらに毎月1回、100エントリー規模のトーナメント「Sunday Million」も開催。ルールを知らない初心者の人から長年の経験者まで幅広く遊んでいただける。

 〇…DAY1開催店舗
 関東:カジスタ東京、コーナーポケット、Amusement Casino Bar BIG SLICK、ガットショット湯島、Chip&Chair、BACKDOOR ROPPONGI、BACKDOOR KICHIJOJI
 中部:PARADIA NAGOYA、Royal Flush、ポーカーバーKK
 関西:ネコカジ心斎橋

 ▽協賛 サミー株式会社、ミスティーノ無料版、パラダイスシティ
 ▽協力 NPO法人日本ポーカー協会、ポーカーナビ、MARQUEE PLAYERS、トンネルTOKYO

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