TBS社長「クレイジージャーニー」の不適切演出を謝罪「徹底的に調べる」

[ 2019年9月25日 15:58 ]

TBS社屋
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 TBSの佐々木卓社長は25日の定例記者会見で、バラエティー「クレイジージャーニー」(水曜後11・56)に不適切な演出があったとして謝罪。「事実を前提とした番組でありまして、視聴者との約束を逸脱したアンフェアの手法があった。これはあってはならない。出演者、視聴者、関係者の皆様に深くお詫びしたい」と頭を下げた。

 問題発覚後は、緊急の全体社員集会を開いて再発防止を強化中とし、「製作現場の環境もあるかもしれないので徹底的に調べる」と述べた。

 番組については、MCを務めるダウンタウンの松本人志(56)が打ち切りを示唆しているが、TBS側は「今後については何も決まっておりません」と強調。「調査の結果を見守りたい」としており、現時点では新たな不適切演出は確認していないとした。

 ギャラクシー賞など受けた賞の返還については、「現時点では調査中なので、そのようには考えておりません」と明言を避けた。

 問題の演出は、爬虫類ハンターがメキシコに生息する珍しい生物を探して捕獲する旅に同行し、放送で紹介した6種類の生物のうち4種類は、番組スタッフが現地の取材協力者に依頼し、ロケの前に準備していた生物を使って撮影していた。また、過去10回の放送で捕獲した生物のうち、26種類は実際に発見して捕獲したものだが、11種類は事前に準備していたものだった。

 取材協力者らへの謝罪については、「それについても現在(取材協力者らに)ヒアリングの最中ですので、すべて確認ができてから」とした。

 短時間でこういう珍しい生物を探すのは番組として無理があるのではないかとの指摘には、TBS幹部は「少しでも珍しい動物を見せたい、一人でも多くの人に見てもらいたいということで、(制作側が不適切に演出するような)そういう方向に行ってしまったのかな」とだけ答えた。

 TBS側は、不適切な演出について「いかがなものか、プロデューサーは把握していなかった」とし、存続等の判断については「調査がすべて終わってから。すべてが確認された段階で発表したい」とした。

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2019年9月25日のニュース