山口真帆との私的交流、被告男性が主張 準備書面の詳細明らかに

[ 2019年9月25日 05:30 ]

NGT48時代の山口真帆
Photo By スポニチ

 NGT48を運営するAKSが、元メンバー山口真帆(24)への暴行事件で不起訴となった男性ファン2人に3000万円の損害賠償の支払いを求めている裁判で、被告男性が以前から山口と私的なつながりがあったと主張していることが24日、被告男性側が新潟地裁に提出した準備書面で分かった。

 準備書面は口頭弁論の前に、裁判の争点などや主張を明確にするために準備されるもの。書面では、被告男性が以前から山口の熱心なファンで「太客」だったと主張。17年に開催された握手会で山口に「運営(会社)を介さずにプレゼントを贈りたい」と、山口本人から自宅マンションの部屋番号や携帯番号を教えてもらったとしている。

 その後、被告男性が山口と同じマンションに転居。握手会で山口から「自室の乾燥機の性能が悪い」と打ち明けられ、「(マンションの)住民用の乾燥機を使えばいい」と返すなど、住民同士であることを認識するやりとりがあったと説明。ただし、山口とは食事に行ったり、部屋に入るなどの交流はなかったとしている。

 一方、山口が他メンバーから被告男性との私的交流を指摘されたことで、17年秋ごろには男性からの携帯のダイレクトメッセージ(DM)に返信しなくなったという。理由を聞くため被告男性は約800枚の握手券を購入。18年10月と11月にそれぞれ400枚の握手券を使い山口と接触。拒絶はされず、2回で計8000秒(約2時間13分)会話したという。

 事件当日の昨年12月8日、被告男性が山口の自宅前で待っていたのは、関係修復を目的に話し合うためで、山口側が主張する暴行の事実はなかったとしている。

 書面には数々の生々しいやりとりが記されており、事実であれば、ファンとの私的交流を嫌う発言をしてきた山口の主張が根底から揺らぐことになる。被告男性側の主張に対し、AKSは「具体的な証拠が出てきているわけではないので、現時点では事実かどうかの判断がつかないので、真実の追求をしていきたい」としている。山口が現在所属する研音は「そのような事実はございません」と男性側の主張を否定している。

 ◇被告側が主張する山口との私的交流の主な内容◇

 (1)被告男性の1人(以下被告男性)が17年3月頃に握手会で山口と会話。「運営を介さずにプレゼントを贈ったりしたいので、私的に会ってほしい」と頼み、山口が求めに応じて居住マンションの名前と部屋番号を教えた。さらに携帯電話の番号も教え、男性のツイッターでDMできるようにした

 (2)被告男性は17年4月頃、山口が居住するマンションに転居。廊下などで会い、衣服やアクセサリーなどのプレゼントを贈ったりした。一緒に食事をするとか、相手の部屋で面会するなどのつながりはなかった

 (3)被告男性はDMで山口から次のライブで歌う曲名を教わったり、受けているレッスンの状況を教わったりした

 (4)17年秋頃から、山口にDMを送っても返信してくれなくなった。理由を聞くため、被告男性は18年春頃までに80万円を工面し、握手券800枚を入手。同年秋に2回の握手会でそれぞれ約400枚ずつの握手券を使い山口との会話を申し込み、拒まれなかった

 (5)被告男性は握手会で、山口が「自宅で使用している衣類乾燥機の性能が悪く、洋服の洗濯が間に合わない」と言ったのに対し、「マンションの廊下に設置されている住民用の衣類乾燥機を使えばいいじゃない」など同じマンションに住んでいることを前提とする会話をした

続きを表示

2019年9月25日のニュース