「いだてん」阿部サダヲ 萩原健一さんとの共演に感慨「最後に叩かれた役者」

[ 2019年5月17日 12:15 ]

大河ドラマ「いだてん」新キャスト発表会に登壇した阿部サダヲら出演者
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 NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)の新キャスト発表取材会が17日、東京・渋谷の同局で行われ、後半の主人公となる田畑政治を演じる阿部サダヲ(48)とともに、麻生久美子(40)、桐谷健太(39)、薬師丸ひろ子(54)、リリー・フランキー(55)ら新たに明らかになった出演者が出席した。

 この日、明らかになった出演者は、麻生、桐谷、薬師丸、リリー・フランキーのほか、塩見三省(71)、シソンヌ・じろう(40)、加藤雅也(56)、塚本晋也(59)。また、今年3月に亡くなった萩原健一さん(享年68)もリストに名前を連ねた。萩原さんは第20代内閣総理大臣・高橋是清役で、本作が遺作となる。

 阿部は萩原さんとの共演について「初めてだったし、大河に出なかったら、共演できなかったと思う。ご病気だと気付かないぐらいの感じで、僕がちょっとお土産をあげるシーンで、リハーサルでショーケンさんがアドリブで僕をパーンと叩いて、それが活かされて、それが本番にも採用されているんです。ショーケンさんに最後に叩かれた役者という感じになった。それがすごく嬉しかった。お芝居にすごく真剣に取り組んでいられたのが印象的だった。(亡くなられたことを)ちょっと信じられなかった」と感慨深げに語った。

 「いだてん」は大河ドラマ58作目。2013年前期のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした宮藤官九郎氏(48)がオリジナル作品で大河ドラマの脚本を初担当。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪までの日本の激動の半世紀を描く。

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と阿部がダブル主演。勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)を、阿部は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じている。

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