テレ東社長「池の水」関東の視聴率低迷も「飽きられたとはいえない」 「なんでも鑑定団」との共通点とは?

[ 2019年3月28日 16:32 ]

 テレビ東京の小孫茂社長(67)が28日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」シリーズと「開運!なんでも鑑定団」の共通点について見解を示した。

 昨年4月に月イチレギュラーとなった「池の水―」(日曜後8・00)は、24日の放送回では視聴率6・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。一時の勢いに陰りが見えてきたように思われる。「視聴者に飽きられたのでは?」と質問を受けた小孫社長は「『池の水』は違うかもしれない」とキッパリ。「系列のローカルの率でいうと、決してそうなってない。番販はものすごい売れます」とそう判断する理由を明かし、「東京の視聴率は私共にとっては非常に大事な物差しの1つではありますが、それだけですべてを判断してしますのは非常に危険」と語った。

 同じ傾向にあるのが、同局の長年の定番番組「開運!なんでも鑑定団」だという。「『なんでも鑑定団』はものすごい長い。フォーマットは最初からほとんど変わっていない。ところが、ローカル、地方にいくとものすごい視聴率になります。再放送の視聴率もものすごく高いです。そういうこと(飽きられたと)は言えない。『池の水』でも同じ現象が出ています」とした。

 さらに「水抜いてみての発見だけでなく、その前の池そのものの問題の発見もある。そのコンセプトは飽きられているという範疇には入らないと思います」と続けた。

 視聴率が苦戦が続く中、昨今、“テレ東らしさ”という言葉が多く聞かれることを引き合いに「これか!というテレ東らしさを作られてしまったのかもしれません」。そのうえで「テレ東らしさを壊せばいいと思っている。それがテレ東らしさになるという循環をしていけば必ず立ち直ると、私は思っている。悲観はしておりません」とキッパリ。「そういう意味では、『鑑定団』とか『池の水』は毎回、殻を破るポテンシャリティーを持っている。だから長く続くんだと思う。それに続く、新しい番組を作っていくのが今の目標です」と力を込めた。

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2019年3月28日のニュース