萩原健一さん死去 理加夫人「ゆっくりゆっくり、眠る様に息をひきとりました」

[ 2019年3月28日 22:30 ]

2011年当時の萩原健一さんと理加夫人
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 グループサウンズ「ザ・テンプターズ」のボーカルで、ドラマ「傷だらけの天使」や「前略おふくろ様」など俳優としても活躍した萩原健一(はぎわら・けんいち、本名・敬三=けいぞう)さんが26日、午前10時30分、都内の病院で死去した。68歳。埼玉県出身。「ショーケン」の愛称で人気を誇り、音楽界に大きな足跡を残した。GIST(消化管間質腫瘍)で闘病中で、都内の病院で治療を受けていた。

 妻でモデルの萩原リカ(57=本名・理加)は、萩原さんの事務所を通じ「生前にお世話になりました仕事関係の皆様、ファンの皆様に、心よりお礼申し上げます。これまで、本人の強い意向により、病のことは公表せずに参りました。最期は、とても穏やかで安らかに、ゆっくりゆっくり、眠る様に息をひきとりました」とし「今はまだ、心の整理がついておりませんので、皆様、どうかご理解頂けると幸いと存じます」とつづった。

 理加夫人の公式サイトでは、しばしば萩原さんの写真も掲載されており、今月24日には「私たちは時々ジムに行きます」と英語で書かれた文章に、2人でバランスボールに乗っている写真が掲載されていた。

 テンプターズのボーカルとして67年にデビューし、グループサウンズブームをけん引した。沢田研二が率いる「ザ・タイガース」と火花を散らし、ファンも「ショーケン派」「ジュリー派」として対立したほど。解散後は沢田らとバンド「PYG(ピッグ)」を結成したが、わずか1年ほどで消滅した。

 PYGの活動中に出演した映画「約束」が好評で、その後は俳優としても活躍。ドラマ「傷だらけの天使」や「前略おふくろ様」などに主演した。「太陽にほえろ」では、新人刑事のマカロニ役で注目を集めた。映画では74年公開の「青春の蹉跌」での演技が評価され、同年度のキネマ旬報ベスト・テンで最優秀主演男優賞を受賞。野村芳太郎監督「八つ墓村」や黒澤明監督「影武者」などにも出演した。

 私生活では、様々な女性と浮き名を流した。結婚歴は4度。75年にモデルの小泉一十三さんと結婚し、8年に離婚した。80年には女優いしだあゆみ(71)と結婚84年に離婚した。2011年にモデルの冨田リカ(現萩原リカ)と結婚した。大麻や暴力事件、飲酒運転などで逮捕歴もある。

 昨年、新たなレコードレーベルを設立。22年ぶりのシングルを発売するなど、音楽活動への強い意欲を見せていた。

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2019年3月28日のニュース