“平成最後の城”「尼崎城」29日から公開 桂米団治、ダジャレでPR

[ 2019年3月28日 15:06 ]

3月29日に一般公開される尼崎城
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 146年ぶりに復元され、3月29日から一般公開される「尼崎城」(兵庫県尼崎市)の記念式典が28日、同所で行われ、落語家の桂米団治(60)や稲村和美市長らが出席した。

 江戸初期に尼崎藩主・戸田氏鉄の居城として築かれ、1873年の廃城令で取り壊された“幻の城”がよみがえった。同市内で家電量販店の旧「ミドリ電化」を創業した安保詮氏が私費を拠出し、完成後に市へ寄贈した。

 建設費は約12億円。天守閣は鉄筋コンクリート造りで高さ約24メートル。当時の城跡から約300メートル離れた公園に再建され、昨年11月に完成した。“平成最後の城”として、同市の新名所となることが期待されている。

 同市内で3歳から長く過ごした米団治は、城内に設置されるVRシアターのナレーションを担当。式典では「尼崎藩の領地は非常に大きかった事を知り、アマ(尼)って凄いんやと思った」と話し、「尼崎城と掛けて稲村市長と解く。その心は…頑強なイシでまわりに光を照らします」と謎掛けも披露した。

 4年前に死去した父で人間国宝の落語家・桂米朝さんは姫路に生まれ、亡くなるまで尼崎市内で暮らした。米団治は「米朝は“姫路には国宝が2つある。姫路城と米朝や”と言っていた」と回想し、「あまのじゃくやから、尼崎城を見たら“姫路城より小さいな”と言うてたかも」とニヤリ。だが、「姫路城と尼崎城、どっちが先や…アマが先(尼崎)や」とダジャレで笑わせ、「姫路城にも劣らぬ魅力。大人も遊べ、一日中楽しめる」と尼崎城をアピールした。

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2019年3月28日のニュース