芋洗坂係長の今「大会を受けるためだけの名前だった」本名・小浦一優で舞台へ

[ 2019年3月14日 09:53 ]

出演作品をPRする芋洗坂係長こと小浦一優
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 俳優の小浦一優(芋洗坂係長、51)が博多座4月公演の「雪まろげ」に出演する。福岡市内で意気込みを語り、「舞台歴30年で初の博多座。夢だったのでうれしい」と感慨深げに話した。

 物語は青森県の浅虫温泉で芸者の夢子(高畑淳子)がついた小さなウソが巻き起こす人情喜劇。小浦は、夢子のライバル芸者である銀子(榊原郁恵)を口説くため、大金をはたいて近づくものの、ある秘密を抱えているという役柄だ。「一人の人間だけど、2つの人生観を出すのがテーマ。演じ分けられたら」と気合が入る。

 北九州市生まれで「芋洗坂係長」の名で出場した08年の「R―1ぐらんぷり」で準優勝。105キロの巨体を生かしたパワフルなダンス芸で脚光を浴びた。「芋洗坂係長」という芸名は「R―1ぐらんぷり」の直前に、自ら脚本演出し、演じた役が由来だ。忘年会の余興で替え歌を歌う、いいかげんな係長役が「自分にはまっていた。(大会を)受けるためだけにつけた名前だった」と述懐した。世間ではお笑いのイメージが強い。ただ、30年前に俳優の田口浩正(51)と劇団「PROJECT TENSION」を立ち上げたり、実は根っからの舞台人。役者業では本名の「小浦一優」で出演する。


 現在は観光大使も務める北九州市で「二代目清美食堂」のオーナーを務めるなど幅広く活躍中。「北九州からもぜひ見にきてほしい」と呼びかけた。公演は24日から。

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2019年3月14日のニュース