安藤サクラに女優主演賞 育児の不安が役とリンク、是枝演出に感謝

[ 2019年1月23日 05:30 ]

2018年毎日映画コンクール女優主演賞

「万引き家族」で2度目の毎日映画コンクール主演女優賞を受賞した安藤サクラ(撮影・森沢 裕)
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 2018年毎日映画コンクール(第73回)の各賞が22日、決定した。女優主演賞は「万引き家族」の安藤サクラ(32)が受賞。男優主演賞の柄本佑(32)と夫婦同時主演賞は初の快挙だ。

 世界をもうならせた演技で、安藤が堂々の主演賞だ。12年に「愛と誠」で助演賞、14年に「0・5ミリ」で主演賞に輝いており、毎日映コンでは3度目の栄誉となった。

 祖母が受給する年金を頼りに、不足分は万引などでしのいでいる家族が、育児放棄の少女を迎え入れたことを機に壊れていくさまを描いた人間ドラマ。一家の主をリリー・フランキー(55)が演じ、安藤はその妻・信代を演じた。

 産後初めての作品に正直戸惑いもあったという。「子供を育てながら作品に関わっていくことがどんなことなのか分からなかった。今までにない特別な環境の中での撮影でしたが、できる限り、私自身はおおらかな気持ちで現場に行けたらいいと思い伸び伸びやらせてもらいました」

 すさんだ心を持ち、生活臭を身にまとった信代。ラブシーンでは女の部分も生々しく映し出され、取調室での“泣き”の場面はカンヌで激賞された。「いい人なのか、それとも悪い人なのか。つかみどころがない役柄を、つかまないまま演じていたかもしれません。信代が抱えていたものと、初めて母親になってどうしていいのか分からない私が抱えていたものを、私が自覚しないままに監督がスーッとすり合わせてくださった。私自身、出来上がった作品を見て“ああこういう女性だったんだ”と初めて知った部分もあります」と是枝演出に感謝する。

 夫の柄本とのダブル主演賞には「本当にうれしくって」と自然と言葉も弾む。「“きみの鳥はうたえる”の撮影中に娘が生まれましたから、凄く特別な思いがあります」

 自身が生まれた時は父の奥田瑛二(68)は原田美枝子(60)と共演中。そう原田から聞かされたそうで「うちの娘が生まれた時は、夫が(原田の娘の)石橋静河ちゃんと共演。とても縁を感じますね」と笑顔で語った。「どんどんシンプルに、健やかに生きることができるようになっています。子供のおかげかもしれないですね」と穏やかな母の顏で締めくくった。

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