“日8戦争”2019年の行方は? 家族が見る「イッテQ」VS年配層の「ポツンと一軒家」 

[ 2019年1月5日 09:00 ]

テレビ朝日「ポツンと一軒家」のMCを務める所ジョージ(右)と林修
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 2018年の年間視聴率争い(1月1日〜12月30日)は、日本テレビが全日(午前6時〜翌日午前0時)、ゴールデン(午後7〜10時)、プライム(同7〜11時)の各時間帯で首位になり、5年連続の「3冠」を達成した。ただ、全日帯は日テレの7・9%にテレビ朝日が7・7%と肉薄した。19年の視聴率バトルを左右しそうなのがテレ朝「ポツンと一軒家」(日曜後7・58)の動向。日テレの大黒柱「世界の果てまでイッテQ!」(日曜後7・58)の真裏で昨年10月にレギュラー化されるや、高視聴率を連発している。19年の「日8戦争」の行方は――。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)

 17年2月、「イッテQ」は番組スタートから丸10年。15年の年間平均視聴率は19・2%。17年5〜6月には驚異の8週連続20%超えをマークし、同年6月には16年度対象のギャラクシー賞テレビ部門で特別賞に輝いた。

 日テレは「イッテQ」を主軸とし「笑点」(後5・30)「真相報道バンキシャ!」(後6・00)「ザ!鉄腕!DASH!!」(後7・00)「イッテQ」(後7・58)「行列のできる法律相談所」(後9・00)「おしゃれイズム」(後10・00)という“最強のタテの流れ”をつくり出した。これが日テレ全体への視聴習慣につながった。

 他局はTBSが「珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー」(16年4月)、テレビ朝日が「ビートたけしのスポーツ大将」(17年11月)、フジテレビが「フルタチさん」(16年11月)などの新番組をぶつけたが“返り討ち”に遭ってきた。

 どの番組も成し得なかった「イッテQ」の分厚い壁を破ろうとしているのが「ポツンと」。衛星写真だけを手がかりに、一軒家がポツンと存在する人里離れた場所に赴き、住人の暮らしぶりに迫るバラエティー。不定期特番が好評を博し、レギュラー化されるや、10月8日=14・0%、10月14日=11・8%、10月21日=12・8%、10月28日=13・7%、11月4日=14・4%、11月11日=15・4%、11月25日=15・0%、12月9日=14・1%、12月16日=14・8%と高視聴率を叩き出している。

 一般的に使われる「視聴率」とは「世帯視聴率」をいい「テレビ所有世帯のうち、どのくらいの世帯がテレビをつけていたかを示す割合」。日本の人口ピラミッドの通り、そもそも人口(統計を出す際の母数)の少ない若年層がたくさん見ても世帯視聴率には反映されにくく、人口の多い年配層が見ると世帯視聴率は伸びやすい。若者に支持された昨年10月クールの日本テレビ「今日から俺は!」(日曜後10・30)の視聴率が第6話まで1桁8〜9%台で推移したのが好例。そして「ポツンと」の視聴者は、実は「F4」(65歳以上女性)「M4」(65歳以上男性)が大半を占めている。

 12月16日で比べると、世帯視聴率は「イッテQ」=17・1%、「ポツン」=14・8%。「イッテQ」が「キッズ」(4〜12歳)「ティーン」(13〜19歳)「F1」(20〜34歳女性)「F2」(35〜49歳女性)「F3」(50〜64歳女性)「M1」(20〜34歳男性)「M2」(35〜49歳男性)「M3」(50〜64歳男性)と満遍なく2桁しているのに対し、「ポツンと」は「F4」「M4」が突出して15%以上。しかし「キッズ」「ティーン」「F1」「F2」「M1」「M2」は軒並み激減。「イッテQ」の10分の1程度だった。

 「イッテQ」が親子や家族で見られているのに対し、「ポツンと」は年配層がほとんど。NHK「新春テレビ放談2019」(1月2日後10・15)が採ったアンケートでも、10〜60代の男女1000人に聞いた「2018年人気バラエティーランキング」(1位は「イッテQ」)だと10位以内に入らなかった「ポツンと」だが、60代に聞いた「2018年人気バラエティーランキング」だと3位にジャンプアップ。「ポツンと」は「イッテQ」を見ない層を呼び込み、世帯視聴率を上げた。

 他局の「日8」。NHKは大河ドラマで、脚本家の宮藤官九郎氏(48)がオリジナル作品を手掛ける「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(1月6日スタート)。1986年「いのち」以来33年ぶりとなる“近現代大河”となり、従来の大河ファンが離れるのか、13年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした宮藤氏が新しいファンを掘り起こすのか。

 フジテレビは単発の特番枠(ニチファミ!)をやめ、1月から科学バラエティー「でんじろうのTHE実験」をスタート。サイエンスプロデューサーの「でんじろう先生」こと米村でんじろう氏(63)とお笑いコンビ「オードリー」がレギュラー出演し、オードリーが体を張って検証実験に挑む。TBSは昨年10月にスタートしたドキュメントバラエティー「消えた天才」が好評。テレビ東京は「池上彰の現代史を歩く」と月1レギュラー「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の2時間枠。

 6日は「いだてん」初回。「イッテQ」は午後7時から、「ポツンと」は午後6時半からのスペシャル。それぞれのターゲット層を守るのか、切り崩すのか。19年の視聴率争いを占う新年1発目の結果が注目される。

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