勝率.847 藤井七段 最速で通算100勝 タイトル戦へ「険しい道のり 実力つけて近づきたい」

[ 2018年12月13日 05:30 ]

通算100勝を達成し、笑顔の藤井聡太七段(撮影・吉田 剛)
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 将棋の藤井聡太七段(16)は12日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第27期銀河戦(囲碁・将棋チャンネル主催)本戦トーナメントEブロック5、6回戦を連勝し、通算100勝(18敗)に達した。2016年10月にプロとなって2年2カ月、16歳4カ月、8割4分7厘での到達で、最年少記録を次々と塗り替える高校生棋士が、並み居る歴代のトップ棋士を抜いた。

 生みの苦しみという表現は藤井に似合わない。この日の銀河戦ダブルヘッダーで白星を2つきれいに重ね、記念の大台に楽々と乗せた。王手をかけていた6回戦の阿部健治郎七段(29)戦では「(100勝について)知ってはいましたが、あまり意識しすぎてもよくないので、普段通り指せればと思っていました」と涼しい顔を見せた。

 2年前のクリスマスイブ。中学2年で史上最年少のデビューを果たし、レジェンド加藤一二三・九段を倒したのが初白星だった。それから2年経過せずに積み重ねた3桁勝利。昨年11月に50勝をマークした際は「節目(せつもく)」という単語を発して注目されたが、100勝のこの日は「うれしく思います」といったシンプルな表現に徹した。

 日本将棋連盟によると、中学生の時にプロ入りした棋士と永世称号獲得者の中で、これまで100勝の最速、最年少は羽生善治竜王(48)の2年3カ月、17歳6カ月。最高勝率は中原誠・16世名人(71)のアンタッチャブルに近い最高勝率8割2分6厘(100勝21敗)で、これをも上回った。しかしその事実については「喜ばしく思ってますが、ただ最終的にどれだけ強くなって実績を残すことができるかというのが一番重要。これからも緩むことなくやっていければと思います」と真剣なまなざしで話した。

 このままのスピード感で期待されるのがタイトル獲得。周囲の興奮が高まる中でも「プロ棋士として目指していかなければならないが、自分はまだまだタイトルには近いものではない。険しい道のりがある。しっかり実力をつけてそこ(タイトル)に近づきたい」と、終始落ち着いた口調だった。

 この日の5回戦は来年2月5日、6回戦は同3月5日にCS放送の「囲碁・将棋チャンネル」で放送される。

 ▼佐藤康光日本将棋連盟会長 まだまだ最初の通過点ですが、その中で数々の記録・実績・昇段を積み重ねられたことに改めて驚きを禁じ得ません。

 ▼羽生善治竜王 16歳での100勝の達成は空前絶後の大記録だと思います。棋士としての一里塚を通過してさらなる前進を期待したいと思います。

 ▼中原誠16世名人 100勝の記録は当時はあまり話題にならなかったし、私も意識はしませんでした。藤井七段にとっては通過点と思いますし、これからの活躍を期待しています。

 ▼藤井の師匠杉本昌隆七段 プロデビューからわずか2年での100勝達成は私にも大きな喜びです。周囲の期待通りに結果を出し続ける藤井七段の精神力には感心するばかりです。次の記録更新は何になるのか、師匠として今後も楽しみにしています。

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