藤野涼子 時代劇に初挑戦「特に若い女性に見てほしい」

[ 2018年12月13日 06:30 ]

柔らかな笑顔を見せる藤野涼子
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 女優の藤野涼子(18)が時代劇に初挑戦した。映画「輪違屋糸里(わちがいやいとさと) 京女たちの幕末」(監督加島幹也)で、新選組副長の土方歳三に思いを寄せる芸妓(げいぎ)糸里を熱演。15日の初日を前にスポニチ本紙の取材に応え、「女性の視点から見た新選組の物語。特に若い女性に見てほしい」と語った。

 15年公開の「ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判」の演技で毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞に輝いた逸材が、幕末の花街に凜(りん)と咲いてみせた。

 直木賞作家、浅田次郎氏(67)の同名小説の映画化。新選組の筆頭局長だった芹澤鴨の暗殺事件を絡めて描く切なくも美しい愛の物語だ。撮影前に壬生屯所と輪違屋が実際にあった場所を回ったそうで「刀の傷とかもそのまま残っているんです。いろいろ勉強になったし、演じていて楽しかった」と振り返る。

 「ソロモン…」の撮影時、成島出監督(57)から「時代背景をちゃんと理解するために、その人物の履歴書を作りなさい」と指導を受けた。新しい役に取り組む度に実行し、今回も役に立った。京言葉も自然で、初のカツラ体験も堪能。「びん付け油の匂いが好きになりました」と笑う。溝端淳平(29)、松井玲奈(27)、田畑智子(37)ら豪華な共演陣にも刺激を受けた。

 3月の高校卒業後、日本とオーストラリアを行ったり来たりしながら語学と演技の勉強を続けている。「いつか英語で演じてみたい」と、海外進出も夢見ている。

 ◆藤野 涼子(ふじの・りょうこ)2000年(平12)2月2日生まれ、神奈川県出身の18歳。宮部みゆき原作の映画化「ソロモンの偽証」のオーディションで1万人の中から選ばれデビュー。17年にはNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演。1月2、3日放送の同局の正月時代劇「家康、家を建てる―水を制す―」にも出演。

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