新海監督 新作は願望から誕生「雲の平原でゆっくり休みたい」

[ 2018年12月13日 18:25 ]

「天気の子」の製作発表を行った新海誠監督(中央)と声優に抜てきされた醍醐虎汰朗(右)、森七菜
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 新海誠監督(45)が13日、都内で最新作「天気の子 Weathering With You」(2019年7月19日公開)の製作発表記者会見を行った。製作陣や声の出演者にあわせて、ポスタービジュアルも発表された。

 「君の名は。」(2016)から3年ぶりとなる待望の新作は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。東京にやってきた家出少年・帆高は不思議な力を持つ少女・陽菜と出会う。美しく、切なく描かれる二人の恋は、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージとして描かれている。

 新海監督は「君の名は。のプロモーションで疲れていたときに青空を眺めていて、“雲の平原でゆっくり休みたい”という願望がまずあった」と明かした。そこから「皆が見て“これは自分の話じゃないか”と思えるような映画とは、と考えたとき“天気じゃないか”」とひらめいたという。新作の主人公は決して模範的な人間ではないとし、「“人はこう生きるべきだ”と叱るような映画よりも、見た人に叱られちゃうかなという映画」だと説明し、「なるほど、複雑ではあるが、面白いと言ってもらえる作品になると思う」と力強く語った。

 声の出演には主人公の森嶋帆高役に舞台「弱虫ペダル」(17)主演などを務めた醍醐虎汰朗(18)、陽菜役にはドラマ「獣になれない私たち」(日テレ系・後10・00)などに出演した森七菜(17)がオーディションで選ばれた。

 キャラクターデザインは「君の名は。」に引き続き田中将賀が担当。作画監督はスタジオジブリの作品に多く携わり「猫の恩返し」(2002、監督森田宏幸)、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(16−18、総監督安彦良和、監督今西隆志)を手掛けてきた田村篤。美術監督には「言の葉の庭」(13)の滝口比呂志。

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