稲垣吾郎 香取&草なぎにも「早く見てほしい」グループ解散後初の主演作

[ 2018年10月30日 18:31 ]

映画「半世界」記者会見に出席した稲垣吾郎
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 元SMAPで俳優の稲垣吾郎(44)が主演する映画「半世界」(監督阪本順治、2019年2月公開)が東京・六本木周辺で開幕した「第31回東京国際映画祭」のコンペディション部門に出品され、同映画祭内で行われた記者会見に、稲垣と阪本順治監督(60)が出席した。

 地方都市を舞台に、諦めるには早すぎて、焦るには遅すぎる39歳という年齢の男三人の視点を通じて、希望を描くヒューマンドラマ。稲垣は炭焼き職人の紘(こう)を演じた。共演は長谷川博己(41)、池脇千鶴(36)、渋川清彦(44)ら。

 同作は稲垣にとってグループ解散後初の単独主演映画。稲垣は「僕にとって憧れの映画祭にお招きいただき、なんか夢のようです。先日(25日)はレッドカーペットも歩かせていただいて、歩いてそうで1回も歩いてなかった。初めての経験で、本当に夢のようです」を目を輝かせた。

 作品は男3人の絆や友情を描いている。自身の思いを聞かれ、「僕は個人的には古くからの友達とかいないタイプですけど、仕事では男のグループでずっとやってきて、今も形は変わっているんですが、香取くんと草なぎくんと新しい地図として、多くのファンの方とともに、その地図を広げていくことに無我夢中」と元SMAPの香取慎吾(41)と草なぎ剛(44)とともに活動している「新しい地図」について言及。「友情と仕事での仲間は違うが、そういう絆はわかる。2人にも早く見てほしい」と力を込めた。

 司会から情けないダメおやじという役柄がハマっていたと指摘され、「ハマっちゃいましたか?ハマっていると言われると凄い複雑でもある」と苦笑。それでも「自分が演じるにぴったりな役ってわからなくていいと思うし、じゃないと、いろいろな役を演じていけない。はまり役って言葉はありますけど、ここ数年での自分の環境の変化があって、いろいろなことがあった中で、役者としては、初めての第1作目だったので、そういった意味では自分でも見たことない自分がスクリーンに現れる。この作品を巡り会えたのは幸せなこと」と笑顔を浮かべた。

 さらに「チェーンソーで木を伐採したり、頭にタオルを巻きながらみかんを食べていたり、ああいう日本の原風景の中で生活する。そういう稲垣吾郎は見たことがなかった。僕がいつも俯瞰で見ているところがあるんですが、そういう役者の稲垣吾郎は見たことなかった」と苦笑。それでも「自画自賛みたいなところもあって、自分じゃない自分がそこにいたってことはその役に演じ切れていたのかなってちょっと思っている。それは自分一人の力ではない。監督、スタッフ、キャストのおかげ。三重県の伊勢志摩で撮影していたんですけど、その土地に誘われたこともある」と周囲に感謝した。

 そんな役柄について、阪本監督は「以前、生で会ったにイメージが湧いたんですよ。稲垣くんにハマると思っていたんです」とニヤリ。稲垣は「僕は一見、かっこいいというか、ちょっと超人的な役が多いんですけど、実際は何もかっこいい人間ではない。結構どんくさいところもあるので、そんな格好良くしようとは監督にも言われなかった」と苦笑した。

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2018年10月30日のニュース