稲垣吾郎、「新しい地図」としての再スタートが「自分にとっての半世界」

[ 2018年10月30日 20:21 ]

主演映画「半世界」のプレミア上映で、ファンの声援に手を振って応える稲垣吾郎
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 俳優の稲垣吾郎(44)が30日、「第31回東京国際映画祭」会場の六本木で、主演を務める映画「半世界」(阪本順治監督、2019年2月公開)の舞台あいさつに出席した。

 「半世界」というタイトルは日中戦争時代の従軍カメラマン小石清さん(1908−1957)の写真集のタイトルからインスピレーションを得たという。「勇ましい兵士を撮るのではなく、路地裏にいるおじいちゃんとかおばあちゃんとか、こどもとか子犬とかばっかり撮ってきたんですね。名もなき人の世界、もう一つの世界という意味でつけたのかと思い、今回はそれを題名に用い、小さな町の話だけれど小さな町から世界を見たらどうなんだ」という視点で作品を作り上げたという。

 稲垣は地方都市で暮らす炭焼き職人を演じた。友人役の長谷川博己(41)と渋川清彦(44)、妻を演じた池脇千鶴(36)については、「ずっとファンだった俳優さんたちだったので…」感激が大きかったと話す。2月から3月に三重県の伊勢志摩で一軒の家を借りて合宿のような形で撮影が進められ「現実だったのかな、夢だったのかなという体験でした」。現場では共演者たちと話をする機会はあまりなかったというが、「先日、レッドカーペットの後に、監督にご飯に連れて行ってもらって。初めてなんですけどね。楽しい夜でした」と明かした。

 そしていま稲垣にとっての半世界とは、という質問に対しては「いろんな世界でいろんな面を持った自分がいて。自分のプライベートも半世界ですし、お仕事の場面でも半世界ですし。新しい世界という意味では、自分自身、環境が変わって、“新しい地図”という形で再スタートをさせていただいて。そこが自分にとっての一つの世界、半世界ですね」とまとめた。

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2018年10月30日のニュース