NHK短歌番組出演のカン・ハンナ 角川短歌賞で佳作、新人の登竜門

[ 2016年10月25日 16:24 ]

第62回角川短歌賞の佳作に入選したカン・ハンナ
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 NHKEテレ「短歌de胸キュン」「NHK短歌」にレギュラー出演中のタレント、カン・ハンナ(35)が、第62回角川短歌賞の佳作に入選した。25日、所属事務所を通じて報告し「深い歴史を持つ短歌で評価されるなんて夢にも思っていなかった。これからも作品をつくり続けていきたい」と喜びのコメントを発表した。

 角川短歌賞は未発表応募作品を対象に選ばれる新人賞で、才能の発掘を目的に1965年に角川書店によって創設された。現在は角川文化振興財団が主催し、新人の登竜門として高い評価を得ている。

 カンは韓国・ソウル出身。キャスター、アナウンサー、モデルなどの活動をしていたが、日本と韓国の架け橋になりたいという思いで5年前に来日、現在横浜国立大学院博士課程都市イノベーション学府へ在学中。短歌番組出演をきっかけに創作活動を行い、コンテストに応募したのは今回が初めてだった。主催者によると芸能人の受賞はこれまでなく、涙を流して喜んだという。作品の題名は「雲の中スピード出して」。応募総数は574編で、角川短歌賞(グランプリ)が2編、佳作が3編だった。この日発売の「短歌」11月号誌上で発表されている。

 この快挙に「短歌de胸キュン」で共演しているお笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤は「おめでとうございます。同じアジアとはいえ全くちがう言葉でさらに日本人でも奥深い短歌で賞を取るなんて尊敬します、すご~い」、小沢一敬は「カンさんはとてもまっすぐに短歌に向き合っていました。そして僕らでは気づかない視点の歌をたくさん書いてきました。僕は大体番組内では隣に座るのですが普段おっとりとしたカンさんが短歌を書くときは真剣な横顔になるのが印象的です。本当におめでとうございます」と祝福コメントを寄せた。

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