中村吉右衛門「倅を斬ることになりまして」 鬼平完結編で娘婿と共演

[ 2016年10月25日 14:59 ]

フジテレビ系時代劇「鬼平犯科帳 THE FINAL」記者会見に出席した中村吉右衛門
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 歌舞伎俳優の中村吉右衛門(72)が25日、都内で行われたフジテレビ系時代劇「鬼平犯科帳 THE FINAL 前編 五年目の客」(12月2日、後9・00)、「鬼平犯科帳 THE FINAL 後編 雲竜剣」(12月3日、後9・00)の記者会見に出席した。

 同作は、江戸時代に「鬼の平蔵」と呼ばれた火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵の活躍を描く物語で、1989年7月のスタートから時代劇ファンのみならず、数多くの視聴者を魅了し続けてきた。150本目となる12月の最終回をもって28年の歴史に幕を下ろす。前後編ともに出演する娘婿の尾上菊之助(39)と映像作品で初共演することについて感想を聞かれた吉右衛門は「最後だということで『それじゃあ』と賑やかしに出てくれまして、一生懸命やってくれました」。菊之助演じる剣豪・石動虎太郎との激しい殺陣のシーンについては「1対1の立ち回りもございまして、親が斬られちゃどうしようもないんですけど、倅(せがれ)を斬ることになりましてよかったなと(笑)」と笑顔で語った。

 また、自身が40歳のときに同作出演のオファーをもらいながら断ったそうで「私たちは40ではまだ小僧っ子で、酸いも甘いもかみ分けたような、人生の裏表も知っているような大人ではなく若造でした。鬼平というイメージは本当の大人の方のイメージが強かったので、とてもできないと思って断りました」と説明。45歳のときに再オファーされて引き受けた理由については「原作者から2度もご指名をいただいて、まだどうかなと思ったのですが、鬼平さんは45歳のときに火付盗賊改方という役職に就いたという記録が残っているので、これを頼りにやってみたらどうかなと思って、お引き受けしました」と明かした。

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