若狭氏圧勝 キーマンとなった小池劇場“7人の侍” 処分はどうなる?

[ 2016年10月24日 10:25 ]

 23日に投開票された衆院東京10区補選は、自民党公認の若狭勝氏が当選を決め、小池百合子知事の地盤を受け継いだ。

 選挙前から「勝利確実」の情報が飛び交う中、陣営がこだわったのは勝ち方。無党派層の票を積み増して「小池知事の陣頭指揮の下で、若狭氏を圧勝させる」ことだった。

 鍵を握ったのが「小池劇場」の影の主役“7人の侍”だ。都知事選で小池氏を応援して都連から離党勧告を受けた自民党区議7人は若狭陣営でも要職に就き、選挙活動を仕切った。若狭氏を献身的に支える姿は連日注目の的になった。「選挙は世論。悲壮感があった方が選挙はいい」と選対総本部長の小池氏の持論にもぴたりとはまった。

 一方、都知事選で対立した大多数の自民区議は日程など細かい情報が届かなかった。区議団として顔をそろえたのは告示日や安倍首相が駆けつけたラストサンデーなど数回。選挙活動はしていたものの、都連の選挙カーに乗って若狭氏の名前を呼んだり、ポスター貼りを手伝う程度。“侍”が貼った選挙ポスターは小池知事と若狭氏の写真が起用され、他の区議が貼ったポスターには若狭氏と安倍晋三首相が写っており、同じ候補でも立場の違いが色濃く反映されていた。

 「一枚岩になって戦いたい」と協調路線を望む声が上がる中、7人は「激しい戦いをしたからそれは無理だ」としこりを残したまま戦い抜いた。

 都知事選の分裂構造を持ち込んだことを「ある種の予定調和」と表現したのは選対委員長を務めた“侍”の1人、本橋弘隆豊島区議。「1票でも積み上げるための大局的な戦い方だった」と明かし、戦略的な面でも一枚岩にならない方が効果的とみていたことを伺わせた。

 結果は午後8時の投票終了とともに当確。“手柄”を立てた7人は都連の動向を注視しながら小池知事や若狭氏と慎重に協議を進めて判断していくという。

 7人は今のところ30日までに離党届を提出しなければ除名される。都連には「処分強行」論もくすぶるが、小池知事は若狭氏の当確が出た際のあいさつで30日に開講する政治塾「希望の塾」について言及。全国から約4000人の応募があったことを明かした。取りざたされる“小池新党”の影をちらつかせて、都連をけん制した。「小池劇場」ではこれから、7人の侍の処分をめぐる動きにもスポットライトが当たる。(記者コラム)

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