ソプラノ歌手より…ポンキッキーズ 20年ぶり“うたのおねえさん”は芸大大学院出身

[ 2015年5月13日 10:30 ]

一般公募で“うたのおねえさん”になった塚本江里子さん

 BSフジで放送中の子ども向けの教養番組「beポンキッキーズ」(月曜~金曜午前7:30)で、約20年ぶりに“うたのおねえさん”を一般公募した。ミュージシャン、幼稚園の先生、アイドルなど多数のエントリーの中から見事にその座を勝ち取ったのが、東京芸大大学院オペラ専攻を今春修了したばかりの塚本江里子さんだ。

 同大出身のほとんどが音楽教師や海外留学、プロの歌い手を進路として選択をする中、自ら選んだ異色の道。塚本さんは、今年3月に東京・帝国劇場で開催された「第1回 レ・ミゼラブル のど自慢大会」で優勝するなど、ソプラノ歌手としての将来を期待されていたが、「芸大の大学院にまで行って、“うたのおねえさん”になる人はいないはず。これもご縁であり、何かの導き」と専属契約を結んだ。

 その“導き”はオーディション告知を知った瞬間から始まっていた。「大学院卒業を控えて、その後の進路を考えていた時、ノスタルジックな気持ちになって手に取ったのが幼稚園の卒園アルバム。そこには将来の夢として“うたのおねえさんになる”と書かれていました。その直後にネットニュースで公募を知ったんです。何かに呼ばれた気がしました」。

 合格を知ったのは、自動車教習所帰りの送迎バスの中。「合格の電話をもらった時は、“どうしよう、どうしよう”で頭がいっぱいで息も出来ませんでした」と思い出し笑い。愛娘から合格を知らされた両親も同じリアクション。「凄くビックリしていて、まさに“たまげた!”という感じ。意味もなく家族全員で私の母子手帳を引っ張り出して見たくらい、動揺していました」。

 しかしその母子手帳に、塚本さん本人と家族全員を納得させる文言があった。「そこには、生まれたばかりの私に、母が歌ってくれた歌のタイトルが書きつづられていました。それはすべて日本の古き良き童謡。芸術としての音楽を学ぶ中で、音楽によって世界の扉が開かれた私ですから、違う職種になっても歌う心を子供たちに伝えられるはずだと気づいた」と、一瞬にして心は決まった。
 
 「1歳のめいっ子がテレビを見られるような年齢になった時に“うたのおねえさん”として活躍できるのは嬉しい」と声を弾ませる塚本さん。「私が歌う日本の唱歌が次の世代にも引き継がれるような、時代を超える“うたのおねえさん”を目指します。苦手な踊りも猛特訓しなければ」と身を引き締める。

 期待しているのは、「ポンキッキーズ」シリーズの顔ともいえるキャラクター、ガチャピン・ムックとの共演。「幼少期から、なんでもできるガチャピンを憧れの眼差しで見ていたので、ムックが好きです。自分は凄くのんびり屋で間抜けなところがありますが、そんな性格もムックと共通しているのかも」と対面を心待ちにしている。

 塚本さんは15日から毎週金曜日放送の「bepon baby」に出演。0歳から3歳を対象にした企画で、日本の童謡を中心に紹介する。(石井 隼人)

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