ドジャース・スミス 山本由伸のカーブ比率を増加させ「いい球」前回登板から直球比率増加、カットは激減

[ 2024年3月31日 17:10 ]

大粒の雨が降る中、熱投するドジャース・山本(AP)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が30日(日本時間31日)、本拠でのカージナルス戦で米本土&本拠地初先発。初回を3者連続三振で立ち上がるなど5回2安打無失点の好投を見せ、勝ち投手の権利を持って降板したが、救援陣はリードを守れず、山本の勝ち星は“消滅”、勝敗はつかずにメジャー初勝利はならなかった。ド軍は延長戦の末に5―6で敗れ、「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)は5打数1安打、1四球だった。

 山本とバッテリーを組み、打撃でも3安打2打点の活躍を見せたウィル・スミス捕手は、前回登板よりもカーブの比率を23.2%から26.5%に増やしたことに「いい球だ。少しスローダウンさせ、打者を待たせることができていた。ああいった球が投げられるのはいいことだ」と評価。この日の投球から学んだことについては「(持ち球は)すべてプラスの球種だ。制球力がゆえに彼はいい投手でいられる。武器をうまく組み合わせ、仕事を遂行すれば打者には難しい投手になる」と振り返った。

 結果を残せなかったオープン戦を含めた過去3度の登板との違いについては「落ち着けたのだろう。より快適そうだった。初回3者連続三振を取ったおかげで自信がつき、落ち着けたはずだ。彼は依然として学び、まだ向上している。本当にいい投手だと私は思い続けている。(捕球するのは)楽しいよ」と分析した。

 ドジャースタジアムで9年ぶりの雨天中断となる珍事も起きる中、35分の中断後も続投したことには「短かったから、彼は解き放たれたままでいられた。ケージで少し投げていた。だから大丈夫だったようだ」と中断中の山本の様子を明かした。

 山本は韓国・ソウルでメジャーデビューした21日のパドレス戦は、1回4安打5失点と打ち込まれ、初黒星を喫した。先発での1回降板は自己最短、1イニング5失点も自己ワーストタイの屈辱的なマウンドとなっていた。球種の比率では前回登板が直球が32.6%、カットボールが25.6%、カーブが23.2%、スプリットが18.6%だったが、この日は直球が41.2%、スプリットが29.4%、カーブが26.5%、カットボールが2.9%だった。山本はこの日の投球について「そんなに大きく変えたところはないんですが、より落ち着いて自分の投球ができたと思います」と振り返っていた。

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