大谷翔平 好相性の右腕から第1打席で安打を放ち、2戦ぶりの安打 打球速度183.3キロはメジャー3位

[ 2024年3月31日 10:20 ]

<ドジャース・カージナルス>初回、右前打を放つドジャース・大谷(撮影・白鳥 佳樹)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が30日(日本時間31日)、本拠でのカージナルス戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席で右前打を放ち、2試合ぶりの安打をマークした。

 カージナルスの先発ランス・リン投手との対戦成績は、昨季5打数2安打の打率4割で2本塁打、4打点。通算でも23打数10安打、打率.435、3本塁打、5打点と好相性だった。

 その好相性のリンに対し、先頭のムーキー・ベッツ内野手が左前打で出塁して無死一塁で迎えた第1打席。カウント2-1と打者有利の状況に持ち込むと、甘く入った4球目の速球を完璧に捉えて右前に運んだ。惜しくも打球は上がらずに今季初本塁打とはならなかったが、この打球は113.9マイル(約183.3キロ)の痛烈な打球だった。これは現時点で1、2位のパドレス・タティスに次ぐメジャー3位となる打球速度となった。

 さらにフレディ・フリーマン内野手も左前打で続き、MVPトリオの3連打で無死満塁の好機を演出した。しかし、後続が3者三振に倒れて先制点は奪えなかった。

 2回も下位打線で1死一、三塁の先制機を演出したが、ベッツが浅い中飛。2死で大谷に打席が回ったが、3球目の内角カットボールを打ち損じて右ふくらはぎ付近に自打球が直撃。苦悶(くもん)の表情を浮かべる場面もあった。その後、フルカウントまで持ち込んだが、最後はカットボールにタイミングが合わずに空振り三振に倒れてメジャー初勝利を目指す山本由伸を援護することができなかった。

 専属通訳だった水原一平氏が違法賭博問題などで21日のパドレス戦前に解雇。その後、25日に自らの言葉で関与を完全否定したが、米韓の長距離移動や時差の影響もあり、水原氏解雇後の4試合は11打数1安打。25日に「気持ちを切り替えるのは難しい」と語ったように、心身ともすり減っていた。

 それでも満員の5万超のファンで埋め尽くされた本拠ドジャースタジアムでは28日の本拠開幕戦から連日の大声援を受けた。その期待に応えるように2試合ぶりの安打を放った。

 28日の本拠開幕戦では三塁寄りの5階席で真美子夫人と初観戦の愛犬デコピンが見守る中、新登場曲「The Show Goes on」に乗り、2安打1得点で快勝に貢献。復調のきっかけをつかんでいたが、29日は4打数無安打で開幕4戦目にして初めて無安打に終わっていた。

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