【センバツ】2年生のV腕!健大高崎・石垣が連投で8回2失点 「少し成長したところ見せられた」

[ 2024年3月31日 15:08 ]

第96回選抜高校野球大会第11日 決勝   高崎健康福祉大高崎3―2報徳学園 ( 2024年3月31日    甲子園 )

<高崎健康福祉大高崎・報徳学園> 6回2死二、三塁、高崎健康福祉大高崎・石垣は報徳学園・今朝丸を見逃し三振に抑え、雄叫びを上げる (撮影・後藤 大輝)
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 決勝が行われ、春夏通じて初の優勝を目指す高崎健康福祉大高崎(群馬)と22年ぶり3度目の優勝を目指す前年準優勝の報徳学園(兵庫)を3-2で下し、初優勝を飾った。群馬県勢としては69年ぶり3度目の決勝進出で、初の制覇となった。

 健大高崎は最速150キロ右腕・石垣元気投手(2年)が先発。前日の準決勝で7回9安打4失点、116球と熱投し、連投となって立ち上がりで2点を失った。

 それでも、直後の攻撃で2死一、二塁から5番・森山竜之輔内野手(3年)が、報徳学園の先発・今朝丸裕喜投手(3年)が投じた初球の内角直球を迷いなく振り抜き、同点の適時二塁打を放った。

 試合前、青柳監督は今朝丸を「世代ナンバーワンの投手ですからね」と警戒。4番・箱山遥人主将(3年)の後を打つ森山を打線のキーマンとして名を挙げていただけに、期待に見事に応えた形となった。

 同点の3回、守備では1死三塁から二直併殺で大ピンチを切り抜けた。すると、直後の攻撃で先頭の1番・斎藤銀乃助外野手(3年)が右翼線三塁打。続く2番・田中が強硬で一ゴロに倒れるも、3番・高山裕次郎内野手(3年)が右前適時打で勝ち越した。

 4回以降はお互いにチャンスを作りながらも必死の守りで追加点を阻止。石垣は8回に代打を出されて降板した。9回からエースの佐藤龍月投手(2年)が登板。無失点に抑え、1点差で逃げ切った。

 8回2失点と力投した石垣は、決勝の先発を言い渡された時「昨日納得いかないピッチングをしたので、今日は気持ちを入れて投げきることだけ意識してやってきました」と振り返った。

 代打を出されて交代した際は、ブルペンにいる佐藤に声をかけにいき、「後は任せたといってマウンドに送り出しました」という。

 全5試合に登板。エース佐藤がマメをつぶすアクシデントもありながら、準決勝、決勝と先発して見事な投球を見せた。「初戦とかは納得いかなくて、決勝で少しは成長した部分を見せられたと思うので良かった」とし、「きょう優勝したことは一回忘れて、夏に向けてまた甲子園で優勝できるように頑張っていきたい」と夏を見据えた。

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