【センバツ】23年ぶり本塁打0でV! 「飛ばない」新基準バット導入 大会通算3発“金属以降”で最少

[ 2024年3月31日 14:26 ]

第96回選抜高校野球大会第11日 決勝   高崎健康福祉大高崎―報徳学園 ( 2024年3月31日    甲子園 )

<高崎健康福祉大高崎・報徳学園>初優勝を飾り、歓喜の高崎健康福祉大高崎ナイン(撮影・北條 貴史)
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 決勝が行われ、高崎健康福祉大高崎(群馬)が3-2で報徳学園(兵庫)を下し、春夏通じて初優勝を飾った。

 両校とも準決勝まで本塁打はなく、決勝もノーアーチ。本塁打なしでの優勝は2001年常総学院以来、23年ぶりとなった。

 今大会から重大事故防止を目的とした低反発の新基準の「飛ばない金属バット」が導入された。本塁打数はランニング本塁打1本を含めて3本。金属バットがセンバツに導入された1975年以降、大会最少本塁打数だった1996年の5本を下回った。

 また、青森山田の3番・対馬陸翔外野手(3年)、5番・吉川勇大内野手(3年)が木製バットを使用して全打席に立ったケースも。1試合中に3度バットが折れる場面もあった。

 閉会式で日本高野連・宝馨会長は「今大会から新基準のバットに完全移行し、チームが試行錯誤する中、盗塁や犠牲バントなど確実に得点する野球が改めてクローズアップされた。本塁打の数はフェンス直撃のランニング本塁打を含めて3本でありました。過去3回大会は、9本、18本、12本ということでしたから、かなり減ったことになります。ただし、1試合の両チームの総得点は昨年は7点、今年は6・45とあまり変わらない結果でありました」と総評した。

 ▽新基準金属バット 事故防止を目的に従来より細く、素材が厚い低反発のバットに今大会から完全移行。最大径は67ミリ未満から64ミリ未満と細くなり、打球部素材の厚さは約3ミリから約4ミリ以上となった。これにより、従来のバットより反発性能が5%から9%減少。打球部の厚さが増したことで剛性が高まり打球音も高くなる傾向にある。物価高もあり、価格は従来の2万5000~3万円から、約3万5000円に上昇している。

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