報徳学園 9回2死から盗塁成功にどよめき アウトなら試合終了の瀬戸際「しびれた」「度胸すごい」の声

[ 2024年3月31日 17:20 ]

第96回選抜高校野球大会第11日 決勝   報徳学園2-3高崎健康福祉大高崎 ( 2024年3月31日    甲子園 )

センバツ高校野球11日目<高崎健康福祉大高崎・報徳学園>9回2死一塁、二盗を決める報徳学園・西川(撮影・北條 貴史)
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 決勝が行われ、前年準優勝の報徳学園(兵庫)は2-3で高崎健康福祉大高崎(群馬)に敗れ、2年連続の準優勝で春を終えた。

 初回、2死一、二塁から5番・安井康起外野手(3年)が、健大高崎先発で最速150キロ右腕・石垣元気投手(2年)の投じた高めの直球をフルスイング。右翼線適時二塁打とした。相手の送球が乱れる間に2点目も加えた。

 報徳学園は準々決勝の大阪桐蔭戦で1失点完投した今朝丸裕喜投手(3年)が先発。初回に同点に追いつかれ、3回には勝ち越しを許す展開となった。

 再三の好守でバックももり立て、4回以降は失点を防いだが、リードを奪えなかった。

 それでも9回には勇気ある走塁に場内がどよめいた。1点を追う9回2死。9番の代打・貞岡拓磨(3年)が四球で出塁すると、代走で西川成久(3年)が出場。次打者・橋本の2球目で猛然と二塁へ駆け込み、ヘッドスライディングで二盗を決めた。大角監督は試合後「(西川は)グリーンライト」と盗塁については本人の判断に任せていたとし、「3球目までにいけと。アウトになったら俺の責任」と伝えていたことを明かした。

 アウトになれば試合終了の瀬戸際だっただけに、ネット上でも「負けている場面の代走で2アウトから盗塁決めるのは並大抵じゃできないよ」「あの場面での盗塁痺れたなぁ」「度胸がすごい」「恐れ入った」「鳥肌モノでした」などとコメントが相次いだ。

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