カージナルスのメキシコ代表右腕ガエゴス 因縁の大谷翔平を2日連続で抑える「持ち球を信じて投げた」

[ 2024年3月31日 15:32 ]

大谷を打ち取り、捕手のヘレラ(左)とタッチを交わすカージナルスのガエゴス(AP)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が30日(日本時間31日)、本拠でのカージナルス戦に「2番・DH」で先発出場した。ドジャースタジアムで9年ぶりの雨天中断となる珍事も起きる中、初回に2戦ぶり安打となる右前打を放ったが、その後は快音響かずに5打数1安打、2三振、1四球。チームは2点を追う9回にムーキー・ベッツ内野手(31)の4戦連発弾などで追いつく脅威の粘りを見せたが、1点を勝ち越されたタイブレークの延長10回に大谷は最後の打者となり、連勝は2で止まった。

 2日連続で大谷斬りに成功したのが、昨春WBCのメキシコ代表右腕、ジョバンニ・ガエゴス投手だ。WBC準決勝の対戦では、9回に大谷に逆転の口火となる二塁打を打たれてサヨナラ負けを喫していたが、この日は延長10回2死満塁の大ピンチで大谷を迎えた。ボールが先行してカウント2-1となったが、4球目の91マイル(約146キロ)速球で大谷を遊飛に打ち取り、今季初セーブを挙げた。

 前日も試合には敗れたが、7回2死走者なしの大谷との対戦でスライダーで空振り三振に仕留めた右腕は「彼はリーグ最高級の打者だから、力み過ぎないように心がけた」と納得の表情。前日はスライダー、この日は直球で打ち取ったことに「彼はリーグ最高級の打者だから、毎日同じ球を投げるわけにはいかない。自分の持ち球を信じて投げた」と説明した。

 カージナルスは2点リードの9回に守護神ライアン・ヘルズベリーがムーキー・ベッツに4戦連発弾を浴びるなど同点に追いつかれていた。それだけに、6番手で登板したガエゴスがチームの連敗を止める貴重な働きを見せた。

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