【選抜100年 聖地の華】星稜・橋本晏地「心が出る」書道に自信 夏こそ選手で戻ってくる

[ 2024年3月31日 04:45 ]

第96回選抜高校野球大会第10日準決勝   星稜4ー5高崎健康福祉大高崎 ( 2024年3月30日    甲子園 )

<星稜・健大高崎>ボールボーイを務めた星稜・橋本(撮影・北條 貴史)
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 星稜のボールボーイを務めた橋本晏地(3年)には持論がある。「字には心が映る」。書道を小3から3年間習っており、「文字を書くのが本当に好きなんです」。中学生になってからも時間を見つけては自宅で書道を続け、今では大人顔負けの達筆を身に付けた。

 同校の屋内練習場には「耐えて勝つ」「全国制覇」など書道好きの先輩がしたためた書が飾られている。入学以降、その作品を毎日のように眺めるうちに「いつか僕も書いてみたい」とひそかな目標を抱くようになった。山下監督も「橋本なら書いてもらっていいんですけどね」と大役を任せるか思案中だ。
 今大会の1次登録では背番号19が与えられていた。しかし、大会直前に登録抹消。それでも、仲間を支えたい一心でボールボーイに志願した。「甲子園はいい球場だなと改めて思いました」。夏への糧とすべく、聖地の景色を目に焼き付けた。
 帽子のつばに字を書いたことがない。高校最後の夏までに目標を決め、一筆したためるつもりだ。「字には心が出る。その字をきれいに書けることには自信を持っていいのかな」。犠打などの小技には自信がある。書道と同様に、丁寧で正確な一発勝負に心を込める。 (河合 洋介)

 ◇橋本 晏地(はしもと・あんじ)2006年(平18)10月12日生まれ、石川県金沢市出身の17歳。小3から夕日寺クラブで野球を始めて遊撃手。星稜中では軟式野球部に所属して3年時に全国大会優勝。星稜では2年秋に背番号15でベンチ入り。50メートル走6秒1、遠投75メートル。1メートル70、65キロ。右投げ左打ち。

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